22日、韓国消費者院が国内の機械式駐車場の安全実態を調べたところ、転落事故の危険性が高いことが明らかになった。写真は韓国の機械式駐車場。

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2017年8月22日、韓国消費者院が国内の機械式駐車場の安全実態を調べたところ、転落事故の危険性が高いことが明らかになった。韓国・YTNなどが伝えた。

昨年6月、勤務先の機械式駐車場を利用しようとした40代の女性ドライバーが8.5メートル下に転落し死亡する事故が発生した。車両を出し入れする扉が開いた際、床となる運搬機が上がっていなかったためとみられている。また、今年2月にも別の機械式駐車場で同様の事故が発生しており、機械式駐車場での事故のうち3件に1件が死亡事故につながっていることが明らかになった。そのため最近では、こうした駐車場に「死の駐車タワー」との呼び名まで付いているという。

消費者院の調査によると、ソウルや釜山(プサン)など都市部にある60カ所の機械式駐車場のうち87%で車両以外の利用者専用の出入り口が設置されていなかった。また、歩行経路と車両運搬機の間に隙間が空いており、足を踏み外す事故の危険性も高いことが分かった。

これだけではない。専門の管理人ではなく利用者に機器の操作を任せ事故につながった事例があるにもかかわらず、緊急事態発生時の対処方法を知らせる案内文すらない駐車場が多かったという。

消費者院では、機械式駐車場の転落事故防止に向けた安全基準を強化し、安全施設全般に対する管理監督を徹底していく旨を関係機関に要請する方針だ。

明らかになった実態に、韓国のネットユーザーからは「仕方なく機械式駐車場を利用することもあるけど、以前機械が故障して修理する人が来るまで2時間待ったことがあった」「車を止めて出ていこうとしたら、運搬機が急に下降して足を切断するところだったよ。あれ以来、機械式駐車場は避けている」「機械式駐車場は見るたびに不安になる。一度もあそこに入ろうと思ったことはないよ」など、自身のエピソードを織り交ぜた批判コメントが相次いでいる。

また、「機械式駐車場をなくして建物には地下駐車場の設置を義務化すべき。機械式は危険だし、時間もかかるし、車も傷つく」と訴える声も相次ぐ中、「だけど、セウォル号事故を起こした国が機械式駐車場を廃止しようなんて思うかな?」と皮肉めいた声も上がった。

一部ユーザーからは「日本に頼めば、高くても安全な駐車場を造ってくれただろう」との意見も寄せられた。(翻訳・編集/松村)