22日、韓国・マネートゥデイによると、今年7月の世界の船舶受注競争で中国を抑え1位の座を奪還した韓国だが、造船業における年間労働災害死亡者数は先進国の3〜4倍に達していることが分かった。資料写真。

写真拡大

2017年8月22日、韓国・マネートゥデイによると、今年7月の世界の船舶受注競争で中国を抑え1位の座を奪還した韓国だが、造船業における年間労働災害死亡者数は先進国の3〜4倍に達していることが分かった。

韓国雇用労働部の「労働災害統計」によると、昨年、韓国の造船業従事者の死亡者数は31人だった。一方、日本では同条件での集計による死亡者数は7人(中央労働災害防止協会基準)で、韓国の死亡者数は日本の4倍以上に上る。

他の先進国と比較しても韓国造船業の死亡者数は多い。英国での同条件の死亡者数は15人、オーストラリアは3人、イタリアでは25人となっている。

また国際労働機関(ILO)によると、労働者10万人当たりの死亡者数を示す指標でも韓国は6で、フランス(3)、日本(2)、ドイツ(1.6)、イギリス(0.4)に比べて圧倒的に高い。

マネートゥデイは、「問題は、これらの死亡事故が発生する度に雇用労働部で安全保健特別監督を行うが、『安全不感症』が毎年繰り返されるという点だ」と指摘する。

韓国の造船会社「STX造船海洋」の造船所では20日午前、乾燥中の石油化学製品運搬船のタンクで爆発事故が発生し、内部塗装作業中だった下請け業者の作業員4人が死亡した。同社は2011年にも5件の労働死亡事故を起こし特別監督を受けたほか、昨年も作業員が転落死する事故が発生している。

STX造船海洋に限らず、下請け業者の死亡事故の割合は韓国の造船業界で以前から高く、昨年の25人の死者のうち18人(82%)が下請け業者の作業員だった。

業界関係者は今回のSTX造船海洋の事故を受け、「重大事故が発生した際に会社側に強力な処罰を下さない限り、事故は繰り返される」と述べている。

この報道について、韓国のネットユーザーからは「危険は全部下請け業者に『外注』されている」「労働者全体の意識に変化が必要だと思う」「造船業界の構造が問題だ。ほとんど外注に回してしまうので、管理もいいかげん、仕事は何でもどんぶり勘定」など、造船業界への厳しい声が寄せられた。

また、「造船業だけの問題じゃないと思う」「韓国はいいことで1番になった試しがない」との指摘もあった。(翻訳・編集/三田)