昨年の国際大会の様子(資料写真)=(聯合ニュース)

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【春川聯合ニュース】韓国北部の江原道春川市が25日から27日まで、「春川レジャー大会」を開催する。

 春川レジャー大会は2010年から隔年で開催する国際大会だが、15年には初めて国内大会を開いた。レジャー競技施設が集まる韓国唯一の都市として、競技場を持続的に活用し、国際大会を盛り上げることが狙い。今年は国内大会として開催する。国際大会と合わせると6回目の大会。松岩スポーツタウンで行う8競技に、約2000人の選手と関係者が参加する予定だ。

◇「湖畔の都市」から「レジャーの都市」へ

 春川にはダムがつくる人工湖があり、「湖畔の都市」と呼ばれる。しかし、自然景観に頼り観光都市をアピールするだけでは観光客の誘致に限界があった。市は地域経済活性化への突破口として、新事業の一つに挙げられるレジャー観光産業に着目。首都圏からの移動が1時間台に短縮された交通網と、美しい自然環境を備えた春川に、増加するレジャー人口を呼び込むことにした。

 レジャー競技を網羅した大会を開くため、2004年にレジャー関連の国際機関に加入。10年に総会と競技大会を兼ねた初のレジャー大会を開催した。この時は76カ国・地域から約1万8000人が参加した。

◇レジャーの裾野拡大へ

 第1回大会は成功したものの、大会の維持は容易でなかった。特に1000億ウォン(現在のレートで約97億円)以上を投じて建設した松岩スポーツタウン一帯のレジャー競技場の活用活性化が急がれた。予算の大幅削減も重なり、大会は縮小、存続も危ぶまれた。

 市は悩んだ末に、参加型のイベントへと変化を図った。国内のレジャー愛好者と生涯スポーツのサークルを中心とする国内大会を新設した。競技の多くでアマチュアが参加できるようにし、青少年や子供を対象にした体験プログラムを大幅に増やした。

 国内大会2回目の今年は、アクションスポーツ、ラテンダンス、インラインスラローム、レーシングカー、水上スキー、ドローンレース、クライミング、アイスホッケーの8競技が行われる。15年の第1回大会の4競技から倍増する。

◇レジャー体験イベントも盛りだくさん

 体験イベントは多様なレジャーに直接触れる良いチャンスとなる。熱気球の搭乗、サバイバル体験などが注目される。水辺での水上モーター体験なども夏の終わりを涼しくしてくれそうだ。家族連れ向けのプログラムも多数準備されている。

 春川市の崔東𨉷(チェ・ドンヨン)市長は「来年開かれる国際大会の前に、今年の国内大会を通じて関心を高め、レジャーの裾野を広げたい」と述べた。