欅坂46 今泉佑唯の復帰が与える影響は? グループでの立ち位置から考察

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 今年の4月より体調不良を理由に約4カ月間活動を休止していた欅坂46の今泉佑唯が、8月18日に更新した公式ブログで活動再開を発表した。(参考:今泉佑唯 公式ブログ)

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 今泉は活動再開の報告の前に、1st アルバム『真っ白なものは汚したくなる』の収録曲「月曜日の朝、スカートを切られた」のMV収録に参加。『COUNT DOWN TV』(TBS系)で放送された同MVのメイキングでは、今泉が「すごい懐かしいこの洋服。すごいなぁ1年って」と話す姿が放送された。そのほか、同アルバムには今泉のソロ曲「夏の花は向日葵だけじゃない」が収録されており、織田奈那が公式ブログで「今泉ソロ曲。歌上手い。鳥肌。良い歌。泣けてくる。今泉復活。聴いた後多分150%の確率で今泉に恋をする」と同楽曲への感想を書き込むなど、彼女の復帰の兆しは感じることができた。(参考:織田奈那 公式ブログ)

 今回、本人の口から復帰が発表されたことで安堵の気持ちを抱いたファンも多いはずだ。平手友梨奈の体調不良が続いている状況なだけに、欅坂46の救世主となりうる期待を感じさせた。ただそれ以上に、21人が再び揃ったことが、ファンにとってはなによりも嬉しい知らせだった。

 今泉佑唯は、欅坂の中でも“歌姫”と称されるほど歌唱力に定評がある。デビュー前の『お見立て会』の時点で、既に小林由依とのフォークギターデュオ「ゆいちゃんず」を結成しており、1stシングル『サイレントマジョリティー』にはカップリング曲として「渋谷川」が収録されている。同曲では優しくて心に染みる、どこか懐かしさを感じる歌を披露。数ある欅坂46のユニットの中でも雑誌の表紙を飾るほどの人気を集めた。人気の理由としては、グループが持つ尖った楽曲や激しいダンスとは対照的な世界観と、ふたりの歌唱力の高さにある。ゆいちゃんずが欅坂46の新しい側面を打ち出したことで、より幅広いファン層を開拓した。

 今泉の持ち味は、もちろん歌だけではない。『欅って、書けない?』(テレビ東京)で見せる笑顔や、同番組で「自信だけはプロ級」と言われるほどの明るいキャラも特徴的だ。また、漢字欅の中では唯一、センター志向を表に出しているメンバーでもある。欅坂46のメンバーは比較的前へ出るタイプは少なく、各メンバーが自分の役割を把握しグループを支えているような印象がある中、積極性と高いポテンシャルを持ち合わせた今泉は、グループ内でも独自の存在感を持つメンバーだと言える。

 メンバーには休業することを直接明かしていなかった今泉。デビュー以降、21人誰ひとり辞めることなく、全員選抜というスタイルで一枚岩としてやってきたグループだからこそ、彼女が抜けた時のメンバーの不安な気持ちは計り知れない。しかし、「エキセントリック」のMVでは今泉の席を空けている演出があったり、1stアルバムに今泉のソロ曲「夏の花は向日葵だけじゃない」が収録されるなど、彼女がいつ戻ってきても大丈夫なように準備がされていた。

 今回、欅坂46にとってベストなタイミングで“歌の要”が帰って来たと言えるが、欅坂46の成長スピードを考えると4カ月のブランクはやはり大きい。ただ、雑誌『blt graph. vol.22』に掲載されているソロインタビューで今泉は、グループの中での自分の立ち位置や今後を赤裸々に語っていた。休みの間もボイストレーニングは欠かさず行い、「グループに何かひとつでも貢献できるとしたら、私には歌しかない」と力強く語っていた今泉。まずは歌という武器を手にグループの成長に追いつくこと、そして彼女自身も同インタビューで語っていたように、突然の休業で無くした信頼を取り戻すことが今後重要になるだろう。

 髪をバッサリと切り、全てを一度リセットしたという今泉は、同インタビューで「早く歌いたいです」と決意を語っている。今泉佑唯の復帰により完全体となった欅坂46は、新たな章へと向かうのではないか。ただし、まずは無理をせず、今泉が「夏の花は向日葵だけじゃない」をライブで歌う日を楽しみに待ちたい。(本 手)