試合を経るごとに存在感を高める家長。浦和戦でもチームの3点目をアシストした。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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[ACL準々決勝]川崎 3-1 浦和/8月23日/等々力
 
 日本勢対決となったACL準々決勝の第1戦、76分に1点を返されて迎えた85分、川崎に貴重な3点目をもたらしたのは、J1リーグのここ数試合で存在感を高める家長昭博だった。
 
 左サイドでボールを受けた家長は、ドリブルで目の前の遠藤航を華麗にかわすと、ふわりとしたクロスを供給。「(中は)見ていなかったが、嫌なところに上げれば良いかな」と、左足で蹴ったボールは小林悠の頭にドンピシャで合い、貴重な3点目をアシストした。
 
 今季、大宮から加入した男は、夏前までチームへの順応に苦しんだ。だが、ここ数試合は周囲との良好なコンビネーションを見せ、欠かせないプレーヤーとなりつつある。この日も、的確にパス回しに参加し、ディフェンス面でも奮闘。“攻守の素早い切り替え”や“球際での競り合い”を強調する鬼木達監督のスタイルに実にマッチしている姿を示した。
 
 浦和は序盤から5バックを敷き、ゴール前を固めてきたが、特に苦心もしなかったという。
 
「いつもと変わんないです。(相手には)いつも引かれるので。(苦労)はなかったです」
 
 さらに2点のリードを得て9月13日の埼玉スタジアムでの第2戦に臨めるのは大きいが、その点に関してもクールに答える。
 
「第2戦が終わってからどうだったかが分かると思うし、2試合の結果次第なので、まだ何とも思っていないです」
 
 常に冷静に、感情をあまり表に出さない家長だが、チームのために必死に走る姿はサポーターから大きな支持を得る。だからこそ試合中には何度も“家長コール”が起きた。
 
「今日は暑かったし、試合間隔も短かったので、みんなも苦しかったと思いますが、励まし合いながら戦えました。常に出し切らなくちゃいけないとは感じています」
 
“川崎の家長”として、新たな姿を見せている男が、今後チームにどう貢献するか。調子を上げているだけにそのプレーには注目だ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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