「ほめ日記」を知っていますか?

読んで字のごとく、日記を書くときに自分を「褒める」というものです。これをすることで、現代人が抱えやすいストレスが解消され、今より豊かな人生を過ごせるとのこと。

この考えを提唱する手塚千砂子さん著『「ほめ日記」効果・自分を味方にする法則』では、褒める視点を広げ、俯瞰的に自分の良さを探す方法がまとめられています。

仕事や家庭のことで心身ともに疲弊しているという人は、実践してみましょう。

「性格や心の動き」を
褒める

「今日は何を褒めようか」と探そうとすると「何をやったか」「何か良いことがあったか」と、どうしても形に見える出来事や行動に目が向いてしまいます。それももちろん大事なのですが、目に見えない内面に目を向けるのも忘れないようにしてください。自分の内面の良さ、性格の優れている点を丁寧に観察する習慣がつくと、自分らしさや少しずつ変化する自分が分かってきます。

心の中には、目に見えないたくさんの宝物が内在しています。外の情報にとらわれがちな現代人にとって、内面は大切な褒めポイントです。

《たとえば…》
・「自分も家族も愛している私、ステキ!」
・「家事の合間に『ほめ日記』を書くなんて、向上心があるなぁ」
・「後輩にさりげなくアドバイスする俺は良い先輩だ」
・「電車で席を譲ったボクは、やさしくてモテ要素満載!」
・「素直に謝れた私は誠実だよ」

「行動や働き」を
褒める

毎日書く上で大切なことは、特別な「行動」や「頑張り」だけに目を向けないということです。「困っている人を助けた」とか「頑張って部屋を片付けた」など、めったにない行動や頑張りも素晴らしいことですが、そればかりに捉われてしまうと、途中で書くことがなくなってしまったり、飽きてしまったりして続かなくなります。

毎日の決まりきった行為…たとえば、家事、育児、通勤など、当たり前だと思われている「行動」や「頑張り」を褒めることを忘れないでください。むしろそのほうが、自分の毎日の頑張りを確認し、生活を見直す材料を発見できると思います。

《たとえば…》
・「今日も満員電車で通勤。よくやっている!」
・「家族のリクエストで餃子を作った。料理上手で優しいお母さん」
・「苦手な人と話してみた。勇気が出てきたよ」
・「一念発起して英会話の本を買った自分は、夢もチャレンジ精神もあって心が若いね!」

「感覚や感性」を
褒める

あなたの内面に眠っている感覚や感性は「ほめ日記」によって目覚めやすくなります。しかし、意識的に目を向けないと、気がつきにくく放置しやすくなっています。

特に「ほめ日記」の効果が分かりやすいのは、植物や動物たちなど大自然の命に対して、美しさや愛おしさを今まで以上に感じられるようになった場合です。そのことに気づくと、あなたの内面は豊かで繊細になり、人間的にも魅力が増していくはずです。

また、芸術的な仕事や趣味に関わっている人は五感が研ぎ澄まされ、それらにも役立つ感覚が表面化すると思います。

《たとえば…》
・「恋愛映画を観てドキドキした。私ってカワイイところある〜」
・「庭で育てている野菜の鮮やかな色に感動! 毎日を心豊かに生きているよ〜」
・「季節の鳥のさえずりに耳を澄ますようになった。感性が磨かれてきたね!」
・「お土産のお菓子が好評! ボクの味覚センスはグッド!」

「過去に努力したこと」を
褒める

失敗やつまずきで自信を失ってしまった時、過去の成功体験や努力してきたことを思い出して褒めることで、本来の自分を取り戻すことができます。

「あれができたんだから、今度も頑張れるはずだ」と自分を勇気づけたり励ますことができるのです。学生時代、勉強や部活を頑張ったこと、アルバイトで学費を稼いだことなども、立派な褒めポイントです。

子ども時代につらいことが多かった人は、子どもなりに一生懸命頑張って苦難を乗り越えてきた「子どもの自分」を褒めてあげましょう。「強かった子どもの時の私」に愛おしさが湧き、暗く否定的だった過去への見方が逆転するケースもあります。

《たとえば…》
・「2人の子どもを夢中でここまで育てた私。頑張った!」
・「職場で先輩にいびられても、仕事には誠実に取り組んだ自分。精神力が強いなぁ」
・「プロジェクトを粘り強く進めた俺はたいした男だ!」
・「独身時代に自炊したから、今でも料理を手早く作れる。デキる母親だわ〜」

心身を豊かにするメソッド「ほめ日記」の創始者である著者が、日記の効果をしっかり得るために、どのように書いていけば良いのか? 書けなくなった時はどう対処すれば良いのか?など、具体的な活用方法をまとめています。人生につまずいたり、落ち込んだりすることが多くなった人におすすめの一冊。