火星といえばどんな場所を想像するでしょうか。

地表は水がなく赤い砂が広がる荒野で、気温はマイナス130度から20度。雲も風も起きますが、気圧は地球の1%しかない場所です。

一方で火星への移住計画を実現させようとしている人もおり、本当に人が生活できるのかはまったく分からないというのが大方のイメージではないでしょうか。

フランスの科学者が、火星では太陽が沈んで気温が下がる夜間に猛烈な吹雪に襲われている可能性を示し、論文が発表されて話題になっています。

火星の夜は猛烈な吹雪が降っていた

科学誌・ニュー・サイエンティストによると、火星研究プロジェクトを率いるフランス国立科学研究センターのアイメリック・スピガ博士が「火星に吹雪や氷のマイクロバーストが観測されたのは初めてのこと」と話しています。

マイクロバーストとは急激に発達した積乱雲などから地面に吹きつけ強風を巻き起こす気流のことですが、この現象になぞらえて説明しています。

2008年に降雪が観測された時は、雪がゆっくり地表に落ちていくことが分かり、吹雪が発生する兆候はごくわずかとされていたため、これまでの常識を覆す発見となりました。

スピガ博士らの論文は「ネイチャー・ジオサイエンス」に掲載されています。

Twitter/NatureGeosci

火星の天気は厳しそう

米コロラド州のサウスウエスト研究所のスコット・ラフキン氏は、この発見に次のように述べます。

地球と同様、これらの雲が水のサイクル全体に影響を与えます。地球でのピクニックであろうと、火星での遊覧であろうと、人間の活動に影響を与える可能性があります。

火星が夜間に猛烈な吹雪に襲われる場所であるなら、移住生活はさらに厳しいものになってしまいそうです。