22日、韓国の列車内で暴行や性的暴行などの凶悪犯罪が増加する中、これを取り締まる人員が大幅に不足していることが明らかになった。写真は高速鉄道KTX車内。

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2017年8月22日、韓国の列車内で暴行や性的暴行などの凶悪犯罪が増加する中、これを取り締まる人員が大幅に不足していることが明らかになった。韓国・ニュース1が伝えた。

韓国国会・国土交通委員会に所属する与党「共に民主党」の林鍾聲(イム・ジョンソン)議員が鉄道特別司法警察隊から提出を受けた資料によると、2013年以降に列車内で発生した犯罪4511件のうち、性的暴行が13年の150件から16年には303件と倍増し、暴行も68件から91件へと1.3倍に増えていた。

しかし国土交通部所属の特別司法警察隊は現在404人しかおらず、この人員で1日2800回以上運行する列車と680余りの駅を守っている。

さらに、列車を直接管理・運営する韓国鉄道公社(KORAIL)の備えも不十分であることが分かった。KORAILは、列車内の安全業務に関する責任を同社が直接雇用する乗務員に限定しているが、高速鉄道(KTX)1編成に乗務する直接雇用の人員は1人のみ。直接雇用の乗務員と一緒に乗務する関連会社の委託客室乗務員は複数いるものの、列車内暴力などの危険事態が発生しても、規定により直接的な対応ができないのだ。

この現状に、林議員は「鉄道は年に1億4000万人が利用する国民の交通手段だ。鉄道特別司法警察隊の人員補充はもちろんのこと、列車内の安全体系の構築に向けて乗務員運用規定の整備が急がれる」と指摘した。

韓国のネットユーザーからは「列車内で性的暴行?」「しかも1年に300件とは。初耳だし衝撃的」と犯罪の実態がにわかに信じられないといったコメントが多く寄せられ、原因として「処罰の甘さ」を指摘し、「人員不足じゃなくて、対応する法律がずさんってことでしょ」「監視の目が少なくても処罰を厳しくすべき。そうすれば犯罪率も下がる」と求める声もあちこちから上がっている。

その他にも、KORAILに対し「KORAILは子会社という名目で間接雇用した職員らへの対応がひどい。不利な条件で毎年契約を更新している」との非難や、韓国社会の現状を挙げて「なぜ社会のあちこちで性に関する問題が起こっているのか、原因の分析はしてみたの?」と問いただすユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)