大人モテを定義するときに拾わなくてはならない“ある周波数”がある。

それは「モテる大人男」は“適度に恥をさらすのが上手い”ということだ。その逆を言えば“モテない男”ほど“恥を異様に隠す”という傾向が強い。大から小まで、恥と言う恥を隠しまくるのだ。

その頑なな物腰がどこか不自然に力んだ周波数を生む。本人はそれにより「スマートで渋い二枚目」を演じているつもりではある。しかし、これにより女性からの「愛のあるいじり」を余裕なく突っぱねることで、心理的な距離を縮めるチャンスをみすみす逃してしまうのだ。

■モテるオヤジの「恥ブランディング」

“モテようとして長年空回っているオヤジ”ほど「恥ブランディングが下手」である。

女性は「愛すべきろくでなし男」にこそ愛着を感じるものだ。恥を隠し、いじりどころをさらけ出さない男には、女性は「生身感」を感じない。それどころか、不自然に力んだイミテーションの佇まいに興ざめ感すら覚えるのである。

モテる中年――つまり女性が自分から腕を絡めたくような殿方。彼らを観察すると「引かれないレベル」の“適度な恥”をいつも見えるところにぶら下げている。それをチラ見せし、いじったり、突っ込んだりする機会を女性に与えるのである。

「過去の恋の失敗談」などは真骨頂である。あえて、自分が振られたときの話をしたりして自分を落とす。自らを“かわいいろくでなし”に落とすのだ。モテ自慢とは真逆のことを言う。例えば「女好きなダメさ加減がうかがえる過去エピソード」をカラッと語る。浮気がバレて土下座した話などを、かなり盛って語る殿方もいる。まあ、傷つけられた女性の気持ちも考えれば笑ってはいられないことではあるので、十分反省の態度は示す。

■恥をさらせば「会話」が回る

これをやって幸せになるのは、まずあなた自身である。とにもかくにも、女性と話すときに肩がこらなくなる。また、一生懸命がんばって気を引こうとしなくても恥ネタをポトッと落とすだけで、あとは自動話題生成状態。女性が自動的におもしろがっていじってくれる展開が期待できる。これを「話題性の自動生成レバレッジ」という。

その逆に恥を隠せば話題が枯渇して疲れ果て、恥をさらせば「自動的に会話が回る」となる。幸せになる人はもう一人いる──女性側だ。女性を退屈な時間から解放してあげる。せっかくのオフタイムを最高の気晴らし時間にしてあげることができる。

■「愛すべき恥」が女性を惹きつける

「女性にはいじらせて、はしゃがせて、かわいい“ろくでなし”だなと思わせてあげたほうがいい(49歳/金融)」

そう語るのは、実際に今でも現役でプライベートモテをしているバツイチのとある男性。たしかにいつも週末のバーにご一緒させて頂くと、そこで出会った女性達にいじられまくっている。当の本人はほとんどしゃべらず、ただニコニコしているだけ。たまに口をひらけば「ばかじゃないの(笑)」と女子にたしなめられ「あれ〜? なんで〜」などと言っている。

しゃべれないわけではない。あえて「必要以上には話さない」のだ。高尚な話題もゼロ。しかしその腕にはしっかり美女からの「絡め手」が纏わりついている。

モテたいなら恥をさらせということだ。ただし下品すぎる恥はダメ。薄味すぎておもしろくもない恥も並べない。適度に「あ〜あ、この人は…やらかしてるわね…(笑)」という、かわいいどうしようもなさの要素を大事にしたい。

さあ、あなたの愛すべき恥とは?

そんなくだらないことを10分間だけ考えてみよう。そのくだらない一人会議が、あなたの恋愛ソフトを一瞬でバージョンアップしてくれるはずだ。

【関連書籍】

『大人の男の気遣い』 著:潮凪洋介