[8.23 ACL準々決勝第1戦 川崎F3-1浦和 等々力]

 最後の力を振り絞った。川崎フロンターレは2-1で迎えた後半40分、MF家長昭博の左クロスをFW小林悠がヘディングでゴール左隅に流し込む追加点。「2-0から1点取られて、一瞬ちょっと嫌な空気も流れた」中で、再び突き放す価値ある一撃だった。

 タッチラインの外では交代選手が待っていた。得点前から足を伸ばす仕草を見せていた小林は足が「ちょっとつっていた」という。ベンチはすでにFW森本貴幸を準備しており、得点直後にお役御免とばかりに交代した。

「2-1になって試合運びをどうすればいいか、難しい部分もあった。2-1では次の試合が厳しくなるし、でも守備をしないでもう1点取られるわけにもいかない」。3点目を取りに行くのか、2-1で試合を終わらせるのか。小林は「ボールを持ちながら、チャンスのときにパワーを使おうと。そのチャンスの局面でしっかりパワーを使えたと思う」と胸を張った。

 前半33分にもMF中村憲剛の折り返しを左足で流し込み、先制のゴールネットを揺らした。ホームでの第1戦で値千金の2ゴール。キャプテンマークを巻く背番号11に中村は「外すこともよくあるけど」とジョークを飛ばしつつ、「こういう大事な試合で、キャプテンとして、エースとして2点取ってくれたのは大きい」と手放しで称えていた。

(取材・文 西山紘平)


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