【警告】川崎=エウシーニョ(58分) 浦和=武藤(62分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】小林 悠(川崎)

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[ACL準々決勝]川崎 3-1 浦和/8月23日/等々力

【チーム採点・寸評】
川崎 7
「攻撃的に戦いたい」と鬼木監督が語っていた通り、試合開始からボールをキープし、浦和陣内に攻め込んだ。序盤こそ5バックを敷く相手に手を焼いたものの、33分に小林が先制点を決めると攻撃を加速させ、後半立ち上がりにはエウシーニョが加点。
 
 76分にはオフサイドかどうか微妙な判定ながら武藤に1点を返された。それでも85分には小林が大きな3点目――。2点のリードを持って第2戦のアウェー戦に臨む。

 
【採点・寸評】 
GK
1 チョン・ソンリョン 6
ピンチらしいピンチはなく、落ち着いてプレーしていた。76分に武藤にゴールを割られたが、1対1に持ち込まれただけに防ぎ切れない止むを得ない失点と言えるか……。
 
DF
3 奈良竜樹 7
ファウルにはなったものの23分には激しい寄せで興梠からボールを奪うなど、浦和のカウンターを阻止。高い危機察知能力を最後まで発揮。
 
5 谷口彰悟 6
スピード勝負に持ち込まれる前に身体を当ててボールを回収した。後半に一度、駒井に抜かれたシーンは合ったが、総じて安定していた。76分に武藤に裏を突かれてゴールを奪われたところは、改めて振り返ってはおきたい。
 
7 車屋紳太郎 6.5
バランスを見ながら、オーバーラップを仕掛けた。39分には小林のクロスをヘッドで合わせたものの、クロスバーを越えてしまった。
 
18 エウシーニョ 6.5
高い位置を保ち、右サイドから攻撃を活性化。50分には小林のシュートのこぼれ球に詰めて、貴重な追加点を奪った。
 
MF
10 大島僚太 6
相手のプレスを冷静にいなして、パス回しの起点となった。阿部、家長らとポジションを交換しながら前線に顔も出した。この日は黒子に徹した感じ。
 
MAN OF THE MATCH
11 小林 悠 7.5(86分OUT)
序盤から積極的にシュートを狙い、33分に喉から手が出るほど欲しかった先制点を鮮やかにマーク! 50分にはE・ネットのスルーパスに向け出して左足を振り抜き、エウシーニョのゴールにもつなげた。そして85分にはヘッドで3点目を奪取。勝利の立役者となった。

​​​​​​【ACL川崎3-1浦和 PHOTO】ホームの川崎が小林悠の活躍で浦和に先勝!
 
14 中村憲剛 7(69分OUT)
33分にはドリブルで左サイドを抉り、丁寧な折り返しで小林の先制ゴールをアシスト。59分には惜しいミドルを放つなど、浦和にとって危険な存在となった。
 
21 エドゥアルド・ネット 6.5
50分に見せ場が訪れ、小林にスルーパスを通して追加点を演出した。後半は前掛かりになる浦和のうねりに押し込まれたものの、最終ラインの「防波堤」として跳ね返し続けて奮闘した。
 
41 家長昭博 6.5
周囲とのコンビネーションは良好で、特に後半はカウンターからチャンスに絡んだ。85分には精度の高いクロスで小林のゴールをアシスト。守備も献身的だった。ボール―キープ力の高さも抜群だった。
 
FW
8 阿部浩之 6.5
前半は1トップを務めながら広範囲に動き回り、スペースを埋めた。後半は左サイドハーフとしてプレー。47分には中村のパスから絶妙なシュートを放つも、西川の好セーブに遭った。それでも相手のマークを翻弄し続けた点を評価。
 
交代出場
MF
2 登里享平 -(69分 IN)(82分 OUT)
ピッチに立った直後にはロングボールに走り込むなど自慢のスピードを披露。しかし、足を痛めたのか(大腿部を抑えていた)、82分には田坂と交代なった。この日、唯一の誤算と言えた出来事。
 
MF
6 田坂祐介 -(82分IN)
登里のアクシデントを受けて登場。右SBに入り、浦和の攻撃を撥ね返した。スクランブル投入だったものの、再び流れをもたらした。
 
FW
9 森本貴幸 -(86分 IN)
時間は短いながら、前線でボールを追い回して浦和にプレッシャーをかけた。欲を言えばカウンターからフィニッシュまで持ち込みたかった。
 
監督
鬼木 達 6.5
浦和が守備を固めるなか、攻撃サッカーを貫き、勝点3をもぎ取った。後半には前線の並びを修正し、追加点につなげた点も見事な采配だった。一時、落ち着いた際の1点だけがもったいなかった。
 
川崎=取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
浦和 5.5
 相手がボールを持っている間は守備重視の5-3-2、攻撃時は矢島がシャドーに加わる3-4-2-1にシフトする布陣で臨む。しかしディフェンスサード(ピッチを三分割したうちの守備側の3分の1)でボールに当たりに行けず押し込まれ、飛び込んでくる相手を捕まえ切れず失点を重ねた。守備に重点を置いているとはいえボールを奪い切るディフェンスができず、3失点目を喫した。
 
 相手が守りの軸足を置いた時間帯に反撃し、オフサイドぎりぎりのラインブレイクから武藤が1点を返した。その意地の一撃を次戦に生かしたい。
 
 
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5
押し込まれていた時間帯に崩されて失点。48分には阿部の決定的なシュートをビッグセーブしたものの、ポジショニングが悪く、結果的に3点を与えた。
 
DF                      
6 遠藤 航 5
走り込んでくる相手を捕まえ切れず、完全に崩された。後ろを向いて守る機会が増えてしまった。「前に強い」持ち味の守備を見せられず。後半、相手が下がったあと、ギャップを突いて攻撃の起点となったが……その背後を突かれ3点目を与えた。

2 マウリシオ 5.5
 最終ラインのコントロールに失敗し、スペースを突かれて先制点を献上。1対1で強さを発揮し、ビルドアップにも加わるなどチームには馴染んできている。周りの味方を使う守備が今後の課題に。

5 槙野智章 5
ボールを無理せず大きくクリアすることが多く、そのプレーで劣勢を招いた感も否めず。ボールに当たりに行けず全体が押し込まれるなど、守備時に周りと連係を取れずにいたのは気になった。3失点目は小林に、身体を当てることもできなかった。
 
MF
18 駒井善成 5
57分にカットインから惜しいシュートを放ったが、見せ場は限られた。守備にも神経を使っているため、攻撃時のダイナミックさを失ってしまっていたか。右サイドから崩せないと、今の浦和は打開策をなかなか見出せない。

 22 阿部勇樹 5.5
高い位置からプレスをかけたが、交わされることも。攻撃面で思うように絡めず、彼の位置から縦パスなど変化がほしかった。
 
16 青木拓矢 6
柏木のウォームアップ中の負傷により急きょ先発。身体を張ってボールのためどころになった。ただ、ペナルティエリアの外にボールを持ち出すことが目立ち、もう一歩、危険なエリアに進入したかった。動き出しに反応して、武藤への縦パスを通して1点を返した。

38 菊池大介 5.5
序盤はチャンスメイカーになったものの、エウシーニョに高い位置に張られて、前に出られなくなる。FKのキッカーも担当したが、得点には絡めず。
 
20 李 忠成 5
最近の好調ぶりが買われて先発し、何度か高い位置でボールを受けた。しかし、そこからチャンスにつなげられず、運動量も落ちて前半で交代に。
 
39 矢島慎也 5.5 (70分 OUT)
守備時はボランチ、攻撃時はシャドーとい役回りにチャレンジ。献身的に上下動を繰り返して味方をフォローしていたものの、この日期待された「中心」となる働きはできなかった。
 
FW
30 興梠慎三 6 (87分 OUT)
相手が引き出した70分過ぎからスペースを突いて起点になる。そのラインブレイクの動きがその後の反撃をもたらした。
 
交代出場
FW
9 武藤雄樹 6.5(HT IN)
貴重なアウェーゴールを奪い、ホームで迎える第2戦につなげた。常に背後を狙ってきたプレーで、意地の1点をもたらした。

FW
8 ラファエル・シルバ 5.5(70分IN)
相手にとっては脅威のカードになったはずだが……惜しい位置までえぐったものの、ゴール前でチャンスを作れず。

MF
19 オナイウ阿道 -(87分IN)
堀監督が「オナイウを狙え」と指示を出して、ポストプレー要員として投入された。前線で何度か起点になり、R・シルバへのラストパスが通っていれば……という惜しいシーンを作った。
 
監督
堀 孝史 5.5
なぜ失点をしているのか――。守備に人数を割いても、球際への迫力が感じられず、相手が攻め込まれると常に劣勢を強いられた点は課題に挙げられる。いろいろな選手を活用し、チーム内の争いをうながしている点は評価したい。ただ、簡単には改善されないのかもしれないが、前体制からの大きなテーマは改善されずにいる。
 
浦和=取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。