心を許している相手に、自分の夫や妻への不平不満を聞いてもらうことはよくあります。なかには、思わず「うわっ」と言ってしまうような酷い内容のものもあるでしょう。聞いてもらうのが不倫相手である場合、さらにエスカレートしてしまうことも。今回は、不倫経験のある男女に、夫や妻への悪口LINEについてのエピソードを聞いたので、ご紹介します!

文・塚田牧夫

「浮気してる」と妻を疑う男

「不倫相手の男が奥さんについて“男好き”だとか“浮気している”とか、そんなことをよくLINEで送ってきました。

でも、それって結局は、自分が不倫していることを正当化させているにすぎないんですよね。相手もしてるから自分もする……っていう。まあ卑怯なタイプです。

そこまで言うからには、きっと奥さんも可愛い人なんだろうなと思ってました。ところがどっこいですよ。あるとき写真を見せてもらったら、まったくそんなことはありませんでした。むしろ……。マジか……。

その女と同列に並べられている自分が情けなく、振り回されていることもバカバカしく思えてきました。それで関係を終わらせようと思いました」タカコ(仮名)/27歳

「こうなっちゃいけない」と自分を戒めた

「大学のときにコンビニでバイトをしていて、主婦の人と不倫関係になりました。その人の旦那さんに対する悪口がとにかく多かったんです。

なかでもよく言っていたのが、お金のことでした。“給料が安い”“貯金がない”“子どもも育てられない”という不満。

だから自分も働かなきゃいけないという愚痴を、LINEでもしょっちゅう送ってきました。かなり面倒くさかったんですが、無視するわけにもいかないので慰めていたんです。

でも、だんだん嫌気がさしてくる訳です。次第に、“将来自分の奥さんにこんなこと言われたくねぇ”と、強く思い始めるようになりました。

このままじゃダメだ! と一念発起。少しして別れて、大学で勉強を頑張るようになりました。いまも弁護士目指して勉強中。将来を考えるいいキッカケになったといえば、そうかもしれないですね」タダシ(仮名)/26歳

夫や妻への悪口LINEについてのエピソードをご紹介しました。

人の悪口を聞いても、いい気はしません。特に文字にされると、意味はもっと強くなり、嫌悪感すら覚えます。事実、上記の二人も別れるキッカケになっている。

吐き出せばスッキリするかもしれませんが、自分をおとしめて、状況を悪くしていると考えたほうがいいかもしれませんね。

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