筆者と愛犬ブゥとの出会いから、飼う前に思っていたことと、飼い始めてからのギャップをご紹介します。

犬との出会い

子どもの頃、近所にいた大きなゴールデンレトリーバーはとても賢く、飼い主のおじさんが言うことを全てわかっているかのようでした。まるで相棒のようにおじさんと仲が良く、いつも一緒に散歩しているその姿はまさに憧れ。私も同じように「大きな犬と暮らして散歩させたい!」「犬を枕にテレビを見たり本を読んだりしたい!」と子供心に犬を飼うことに対して、強い憧れを抱いていました。

しかし、命を飼うことには責任が伴うから簡単には飼えない、との両親の方針のもと、なかなか犬を飼うことはできませんでした。そんなある日、筆者の姉が1匹の毛がない謎の生物を拾ってきました。

毛がない謎の生物の正体とは?!

毛が抜けて、ブゥブゥと小さな声で鳴く謎の生物。野良の子供なのか、捨てられたのか、その生物の正体は皮膚病にかかった小さな小さな子犬でした。

皮膚病以外にも犬回虫の感染や栄養失調状態もあり、大きく育たないかもしれない…という獣医さんの診断の結果、最期だけでも…と、我が家で飼うことになりました。それが私と犬との生活の始まりでした。

どんどん大きくなる犬

育たないかもしれないはずのその犬。日に日に艶のある毛が生えそろい、元気に走り回り、たくさん寝て、たくさん食べて、いつの間にか家族の後をずっとついて回るようになりました。我が家で飼うことが決まってすぐ、治療の成果もあって皮膚病も回虫もしっかりと完治したのでした。

どんどん大きくなるにつれて分かったのは、その犬が黒いラブラドールレトリーバーのミックス犬であること。私の憧れだった「大きな犬」でした。

飼ってみて気付いたこと

信頼関係を築く

犬を飼う前は子どもだったというのもありますが、犬はとにかく”飼い主の言うことがよく分かる”と思っていました。しかし、前述のゴールデンレトリーバーがおじさんの言うことを聞いていたのは、そのおじさんと信頼関係があってこそ。初めから人間が言うことをすべて理解する犬なんていません。犬という動物の生態を理解し、たくさんの時間を過ごして、信頼関係を築くことでこそ、おじさんとゴールデンレトリーバーの関係が築けることを学びました。一筋縄ではいかなかった愛犬のしつけでそのことに気づきました。

犬の生態

ラブラドールレトリーバーの血を引く我が愛犬は、毎晩、家族みんなの靴下を回収(レトリーブ)して回り、自分の寝床に収集していました。高校生だった私は高校の指定靴下が足りなくなり、探して回る毎日でした。

また、一番の困り癖は身の回りの物を”かじる”こと。犬用のおもちゃはもちろんですが、ソファやテーブルの脚、リモコンやバッグ、ぬいぐるみなど、身の回りにあるもの全てがかじられてしまいました。しつけで癖はなくなりましたが、当時は犬が”かじる”といったイメージがなかったため、驚いたことの一つです。

運動量の多さ

毎日の朝と夜の散歩も思っていた以上に大変なことでした。「大変だから」といった理由で散歩をしないといった選択はできないため、雨の日も雪の日もレインコートを着せて散歩をします。運動が必要であることは分かっていたことではありますが、現実的に大変なことの一つだと実感しました。

こんなにも可愛いのかということ

犬を飼って知った一番大きなことは「犬とはこんなにも可愛いのか」ということです。犬を飼う前から、その可愛さは分かっているつもりでした。しかし、実際に飼ってみたところ、その想像を遥かに超えて犬の可愛さ、愛らしさに魅了されています。

まとめ

飼い始めたころは私のお腹を枕にして寝ていた小さな愛犬のブゥですが、老犬と呼ばれるようになった今では大きな愛犬になり、私がブゥを枕にして寝ることもしばしば。

犬は「好きだから」「可愛いから」だけでは決して飼えません。困ること、大変なことはもちろんあります。人間とは違う生き物であることを大前提として、その生態を理解する必要があります。また「命を飼っている」ということも忘れてはいけません。

しかし、大変なことも全てひっくるめて「犬」が「愛犬」になった時、想像していた以上の幸せをもたらしてくれるのだと思います。