食パンに、牛乳と卵をたっぷりしみ込ませたフレンチトーストは、ちょっと特別感のあるモーニングやブランチのメニューとして日本でも定番です。名前にフランスを冠したこのメニュー、現地フランスではどのように親しまれているのでしょうか?在仏5年目を迎え、フランス・パリでパティシエとして働くラボレル友里恵さんに、とっておきのフレンチトーストレシピをご紹介いただきました。パリで人気の「パン・ペルデュ」のレシピを紹介


フランスでは、フレンチトーストは「パン・ペルデュ(pain perdu/失われたパン)」と呼ばれています。食べ残してかたくなってしまったパンを失う、すなわち、ダメにしてしまうのはもったいない、というところから生まれた名前で、パン屋さんやカフェ、高級ホテルの朝食にも登場します。はちみつやジャムをかけて休日のブランチに、またアイスを乗せてデザートに、など幅広い食べ方で親しまれています。

今回は、フランスのパン屋さん、そしてパリの高級ホテルで教わったパン・ペルデュ2種のレシピをご紹介。どちらもリッチな味わいを楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください!パリのパン屋さん直伝!食べごたえ抜群のパン・ペルデュ

フランスのパン屋さんのパン・ペルデュは、クロワッサンやデニッシュなどの売れ残りをつかい、さらにおいしく生まれ変わらせたもの。

お店ごとに秘伝のレシピがありますが、こちらはボリュームたっぷりで、豪快にいただくがおすすめなタイプです。


[材料](4人分)

・クロワッサン 4個
A[牛乳150cc 生クリーム150cc 卵2個 砂糖60g バニラビーンズ1/2本]
・レーズン 適量

[つくり方]

(1) ボウルにAを入れ、しっかり混ぜ合わせる。
(2) 製菓用のストレーナー(なければ茶こしなど)でこしながら、(1)をバットに注ぎ入れ、レーズンを加える。


(3) クロワッサンは大きめのひと口大にちぎって、(2)に浸し、全体を軽く混ぜる。バットにラップをかけて冷蔵庫で2〜3時間ほどおき、しっかりなじませる。


(4) (3)を、薄くバター(分量外)を塗ったマフィン型に入れ、180℃のオーブンできつね色になるまで15〜20分ほど焼く。

バターたっぷりのクロワッサンにじゅわっとしみた卵液がおいしい!教えてくれたパン屋さんいわく、紙に包んで豪快にほおばるのがおすすめだとか。ちょっと豪華な朝食に。パリの高級ホテルの本格派パン・ペルデュ


こちらは、パリの高級ホテルのシェフが実際に提供していたレシピで、パン屋さんのレシピより濃厚でリッチな配合になっています。[材料](4人分)

・ブリオッシュまたは食パン(1.5cm厚さに切る) 4枚
A[牛乳100cc 生クリーム400cc 卵黄3個 砂糖75g]
・バター 適量
・ブラウンシュガー 適量

[つくり方]

(1) ボウルにAを入れ、しっかり混ぜ合わせる。


(2) パンは耳を落とし、バットに並べて、全体が浸るように(1)を注ぎ入れる。冷蔵庫に入れ、ひと晩おく。


(3) フライパンでバターを熱し、ブラウンシュガーを振りかける。ブラウンシュガーが溶け、色づき始めたら、(2)のパンを静かにのせる。軽く焦げ目がつくまで、あわせて10分ほど両面を焼く。

食べるときには、好みで粉砂糖やシナモンシュガーをふりかけて。果物を添えればちょっとリッチな朝食になります。休日にゆっくり時間をかけて楽しみたいですね。
いかがでしたでしょうか。酪農大国フランスだけあって、どちらもクリームをふんだんに使って濃厚な仕上がりになっています。ひと手間加えて、いつもとちょっと違ったパン・ペルデュを試してみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人
【ラボレル友里恵さん】
早稲田大学卒業後、かねてからの夢であったパティシエを志し、日本の製菓店で修行後、2012年に渡仏。リヨン・パリと修行を重ね、現在もパリのパティスリーで働く傍ら、2013年よりフランスの食文化を中心とした記事を執筆。週末はフランス人の夫とともに、おいしいものを求めフランスの地方を巡る日々。