スズキの「ワゴン R」に5速マニュアル・トランスミッションが復活 前輪駆動なら車重わずか730kg!

【ギャラリー】Suzuki Wagon R FA 5MT12


スズキは8月23日、現行型「ワゴンR」の"非ハイブリッド"モデルである「FA」に、5速マニュアル・トランスミッションを設定すると発表。同日より発売した。
スズキのワゴンRといえば、軽乗用車で現在すっかり主流となったトールワゴン型の先駆者であると共に、同系車では珍しくマニュアル・トランスミッション(MT)の設定があることでも(一部で)評価されている。今年2月に電気モーターによるアシストを加えた「マイルドハイブリッド」が中心となった6代目が登場した際、トランスミッションは全車CVTに統一されたが、半年遅れて5速MTが復活することになった。

もっとも、先代の5代目もMTは4ヶ月遅れで追加されたので、スズキとしては初期需要に応える中心的モデルの生産が一息ついたことで予定通りのMT追加、マニュアル派のワゴンRファンにとっては待ってましたということになるのだろう。



今回も先代に続き、5速MTが設定されるのは最廉価グレード...というか、唯一のハイブリッド非搭載モデルである「FA」のみ。ただし、駆動方式は前輪駆動と4輪駆動から選べる。CVTはインパネからシフトレバーが伸びているが、5速MTではフロアシフトとなり、代わりにCVTのシフトレバーがあった場所に「インパネセンターポケット」と呼ばれる収納スペースが備わる。前席もアームレスト付きベンチシートから、セパレートタイプに変更された。パーキング・ブレーキも足踏み式ではなく手動式となる。

5速MTといっても特にスポーティな仕様ではないから、155/65R14サイズのタイヤとスチール製ホイール、足回りなども(少なくともスペック上では)CVTモデルと共通。タコメーターも装備されない。



もっとも、以上の様なMTならではの変更点は先代も同じだったので、MTの追加を待っていたような方なら先刻ご承知かもしれない。

先代と異なるのは価格だ。5速MTの前輪駆動モデルは107万8,920円、4輪駆動モデルは119万9,880円と、5代目の同等モデルより4輪駆動は1万7,000円、前輪駆動なら2万円以上も安くなった(ただし「エコクール」は省かれた)。JC08モード燃費は前輪駆動が25.6km/Lと変わらず。4輪駆動は24.0km/Lから23.4km/Lに若干落ちている。

決して多くの売り上げは見込めないことが分かっているけれど、どうしてもMTが欲しいというユーザーは確実にいるはず。そんな少数派を切り捨てず、ボディ・カラーもCVT車と同じ全10色を用意している(オレンジ・メタリックやブラウン・パールなんて色も選べる!)スズキには、マニュアルシフト愛好家の1人としても拍手を送りたい。同等装備でもMTならCVTより車両重量は20kgほど軽く、前輪駆動ならわずか730kgというのも魅力だ。コンパクトでシンプルな実用車の性能を最大限に、自分の手と足で引き出して乗る楽しさが忘れられないという方、便利で経済的なアシ車として(あるいは個性的なカスタムのベースに)いかがだろう?

スズキ 公式サイト:ワゴン R
http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/

【ギャラリー】Suzuki Wagon R FA 5MT12



■関連記事スズキ、新プラットフォームとマイルドハイブリッドを採用した新型「ワゴンR」を発表 【試乗記】英断か迷走か!? おいおい、もしやプチキャデラックになっちゃったのかい? スズキ・ワゴンR&ワゴンRスティングレー:小沢コージ