死ぬほどの恋……憧れる響きではあります。ただ、果たしてそのときの気持ちはずっと続くのか。ひょっとすると、大恋愛は結ばれないほうがいいことも? 恋に恋い焦がれる女子たちは気になるところでしょう。今回は、大恋愛の末に結ばれた経験のある男女に、そのエピソードや結末をお聞きしました。

文・塚田牧夫

遠距離で育んだ愛は…

「私たちカップルは、東京と広島で遠距離恋愛を続けていました。東京で働いている彼が、仕事終わりに新幹線に飛び乗って来てくれて、始発で帰るなんていう情熱的な恋愛をしていましたね。

ヘトヘトだったけど、満足感と幸福感が勝っていました。そんな生活が二年ぐらい続いたあと、私たちは結婚。いまでは一緒に住んで生活も落ち着いています。まあ、距離が近付いたぶん、心の距離が離れた……という感は否めませんが。

でも、新幹線で通ってくれたあの時の、感謝の気持ちは薄れていません」キミカ(仮名・女性)/29歳

暴力夫から救った彼女と…

「大学時代に付き合っていた彼女と十年ぶりぐらいに再会したんです。彼女は既に結婚していたんですが、連絡を取り合ううちに当時の感情が甦ってきました。さらに、彼女が夫のDVに悩んでいると聞いて、いても立ってもいられなくなったんです。

なんとか力になりたいと奔走しました。直接、その夫とも話しました。夫がキレて危ない場面もあったりと、困難を乗り越えて、なんとか離婚を成立させることができました。

それから僕らはしばらく付き合ったんですが、なんとまた彼女が新しい男を作ったんです。あっさりと僕を捨てて出て行きました。そういえばかつて付き合っていたときも、そんな感じで別れたんでした。人って変わらないなぁ……」ヤスオ(仮名・男性)/32歳

大恋愛の末の授かりのもののおかげで…

「ヨーロッパを旅行していたときに、現地の男性と仲良くなりました。私も若かったので、旅の思い出にという感じでした。でも、彼のほうが忘れられなかったみたいで、すべてを捨てて日本まで追いかけてきたんです。

私はその行動力に心打たれました。で、親に紹介。すると親は大反対。そりゃそうです。日本語はできないし、まるで現実味のない話だったからです。

私は家族の元を離れ、彼と暮らすようになりました。絶縁状態でしたが、子どもが産まれて変わりました。自分で言うのもなんですが、ハーフということもあってとびきり可愛いんです。親はもう夢中。大恋愛の末の授かりもののおかげで、いまは幸せです」キョウコ(仮名・女性)/28歳

大恋愛で結ばれたカップルのエピソードをご紹介しました。

大恋愛には憧れるものの、色んなものを捨ててまで……とは、なかなかなれないものです。

幸せになれるとは限りませんが、後悔はないはず。一生に一度の死ぬほどの恋……いかがでしょうか?

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