相手のみならず、周囲360度を一瞬にして不穏な空気に変えてしまう「怒りの波動」。特に、ビジネスの場では部下などに向かって怒鳴ることはマイナスに働くことが多いようです。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ〜子供たちに起業スピリッツを!』では、著者で長く人材育成に携わってきた石丸智信さんが、ある大企業の社長の「何で怒らないのか?」という質問に答えた、思わず納得の理由を紹介しています。

怒鳴ると、周りにも影響を与える

先日、「人間性を高める」というテーマのセミナーを聴講する機会がありました。その中で、「感情」に関するテーマがありました。感情をコントロールできないというのは、その人の成熟度が低いこと。とは言っても、負の感情をためると病気になるので、どこかで出す必要がある。人知れず感情を出す例として、紙に書いてその紙を燃やすなどといったことが挙げられていました。

また、怒鳴ることについてのお話しもありました。職場や家庭などにおいて、相手に対してついつい怒鳴ってしまうということはありませんか。「怒鳴る」とは、読んで字のごとく、怒りが鳴り響くということで、その怒りの波動は、周りの360度に影響を与える、というお話しがありました。

また、セミナーの登壇講師の方が、大企業に所属していた時の体験談もありました。その当時の社長は、怒らない穏やかな人だったそうです。

ある役員が、うまくいっていない事案について、「対策を講じている」と、社長のところに報告に来ました。その報告を聞いた後、その社長は、「これは既にうまくいっていないよ」と言っていて、その時に、登壇講師の方が「何で怒らないのですか」と、その社長に聞いたそうです。すると、「人は怒られるとウソをつく。ウソをつかれると正しい判断できないから」と、社長は答えたそうです。

その話から、人間性の高い人は、おだやかであり、できる人だけど謙虚である、とお話ししていました。

私自身、先日、この「怒鳴る」というお話しを体感することがありました。私が、駅前の人通りの多い横断歩道で信号待ちしていると、怒鳴っている声が聞こえてきました。「何だろう」と思って、周りを見てみると、男性が携帯電話で、部下なのか、お取引先なのか、わかりませんが、電話の相手に対してかなりの剣幕で怒っていました。

あまりジロジロ見るのもどうかと思ったので、チラッとしか見ませんでしたが、5メートル以上は離れていても、その怒鳴り声は聞こえてきて、まさに、怒りが鳴り響いていて、その方とは全く無関係なのですが、いい気持ちではありませんでした。怒鳴る波動は、周りに影響を与えるのだな、と改めて実感しました。「人の振り見て我が振り直せ」ということで、私自身も、気をつけたいと思いました。

ついつい感情が高ぶって、怒鳴りたくなる時もあるかもしれませんが、そんな時こそ、一呼吸おいて、深呼吸をして、冷静に対処していきたいですね。

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出典元:まぐまぐニュース!