フランス・パリのエリゼ宮前に立つエマニュエル・マクロン仏大統領(左)とブリジット夫人(2017年6月8日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】仏大統領府は21日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の妻、ブリジット(Brigitte Macron)さんについて、国際会議に出席する大統領への同行や慈善活動などは行うものの、ファーストレディーとしての公の地位は付与しないと発表した。

 マクロン氏は大統領選期間中、ファーストレディーとしての公式な地位を創設するとしていたが、反対に押されて計画が頓挫した形。ただ大統領府は、ブリジット夫人の役割を明確にし、人員なども割り当てると明らかにした。

 ブリジット夫人は国際会議などでマクロン大統領に同行するほか、大統領府の予算で顧問2人が付き、執務室を与えられ、子どもや障害のある人たちへの慈善活動に注力する。

 インターネット上では、ブリジット夫人にファーストレディーとしての公の地位を付与することに反対する請願が行われ、これまでに30万人を超える署名が集まった。ブリジット夫人の人気は高いが、法律や憲法の改正が必要となるファーストレディーへの公の地位付与について、8月の世論調査では過半数が反対している。

 大統領府はブリジット夫人の活動予算を明らかにすると約束している。21日の大統領府の発表は夫人に報酬は支払われないことは確認しているが、夫人の活動にかかる費用の総額や総人員数は明らかにしていない。

 憲法学者のジャンジョエル・グーベルナトーリ(Jean-Joel Governatori)氏はAFPに対し「法的にはファーストレディーにはまだいかなる地位も付与されていない」と述べている。「要するに、透明性という幻想を与えるだけで、それ以外は何も変わっていない」
【翻訳編集】AFPBB News