“ご当地アイドル”誕生の裏で性行為、搾取、補助金巻き上げ…黒い噂は熊本だけじゃない

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 熊本県内でイベント企画業を営む男が、女子高生に酒を飲ませてわいせつな行為をしたとして逮捕された。男を知る九州の芸能関係者が「やはり……」とため息まじりに漏らす。

「逮捕された男は、元々は九州のローカルタレントとして、イベントの司会や番組出演をしていましたが、鳴かず飛ばずでパッとせず。わずかな芸能界とのパイプを使って、金儲けとして始めたのがご当地アイドルプロデュースでした」

 現在、アイドルブームが巻き起こって久しい。だが、そのブームに乗っかり地方で続々と誕生する、いわゆる“ご当地アイドル”にまつわる黒い噂もあるという。

◆“ご当地アイドル”の幻想…裏では黒い噂も

 確かにブログやユーチューブなど、ネット上には熊本の男の“タレント時代”の痕跡が散見される。だが、パッとしない素人が、虚勢を張ってタレントを気取っているような、そんな印象を受ける。当たり前のようにタレントとして立ち行かなくなった男は、周囲にこう漏らしていたともいう。

「タレントより、地元の若い子を応援したい」(男を知る関係者)

 とはいえ、その裏でやっていたことといえば、未成年に酒を飲ませ襲ったりするだけでなく、芸能活動をする女性から金銭面での搾取も行っていたというから、男の鬼畜っぷりは計り知れない。前出の芸能関係者が続ける。

「ご当地アイドルビジネスは、某巨大グループなどの“会いに行けるアイドル”ブームに乗っかった便乗商法ですが、すでに斜陽気味。しかし地方や田舎の方では、未だに需要があり、自治体に掛け合うと企画が通ることもあるんです。男は、田舎の自治体や零細芸能事務所にうまく取り入って仕事をしていたのです。さらには、女性に対する支払いも雀の涙ほどでした。女性たちは“ローカルアイドルだから”と自分を納得させていたようでしたが、中抜きの多さを知る女性たちの一部は不信感も抱いていたそうです」

 北海道や東北地方で芸能関係のイベントに携わる男性も“ご当地アイドル”事情の、あまりにもお粗末すぎる現状を嘆く。

「田舎の役所なんて、何も考えていないから“今はアイドルブーム”なんていえばコロッと落ちる。そうなると、わずかですが、補助金や謝礼も出ます。都落ちの芸能ブローカーなどが、地元の青年会議所や商店街と結託し、地方在住の芸能志望の女性を食い物にしつつ、税金にまで手をつける。ブローカーやプロデューサーをはじめ、役所の人間もアイドルも全員五流。誰も得をせず、税金だけが無駄に使われている格好です」

 また、こういったインチキ芸能ブローカー、プロデューサーの裏に必ず存在するのは、アダルトビデオや風俗関係者だ。関西を拠点に活動していた“ご当地アイドル”の元メンバーは、全員が同じ風俗グループ店で働く従業員であったというから、開いた口がふさがらない。この他にも、とあるご当地アイドルの結成から解散までを見てきたという関西のテレビ制作会社社員が証言する。

「元々は、地元のケーブルテレビで“ご当地アイドルグループ”を結成しようという話が持ち上がったのですが、ウチの社長と行きつけのキャバクラ店オーナーが結託したうえで企画していたことが発覚。女性は、キャバクラ店の従業員や社長の愛人など、ひどいもんでした(笑)。地元の青年会議所の役員も女性たちからの接待漬けでどうにもできず、結局イベントを5〜6回やって解散。地元の自治体から補助金や謝礼等が出たようですが、悪い大人たちが若い女性と小銭のために遊んだ、という感は否めません」

 ありきたりな“若い子の夢を応援”などという言葉に乗せられ搾取される、無知だが夢がある、何の落ち度もない若い女性たち。そして、簡単に信用して税金を投入する地方自治体。この不毛な“ご当地アイドル”ブームも、卑劣な連中があぶり出されたことにより、いよいよ終焉に向かってしまうのだろうか。

<取材・文/伊原忠夫>