民兵組織「人民動員隊」の支援を受けてイラク北部の要衝タルアファルに向かって進軍するイラク軍(2017年8月22日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】国連(UN)は22日、イラク軍がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からの奪還作戦を行っている北部の要衝タルアファル(Tal Afar)に民間人約3万人が取り残されていると発表した。

 国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長の報道官を務めるステファン・デュジャリック(Stephane Dujarric)氏は22日、記者会見で「タルアファルの南と東の集合場所で人道支援活動を実施中だ。昨日は300人以上が集合場所を通過し、支援を受けた」と述べた。

 デュジャリック報道官によると、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はイラクの市民が「人間の盾」として利用されたり、逃げようとしたところを処刑されたり射殺されたりすることを危惧している。UNHCRは戦闘に関わるすべての陣営に、民間人を紛争地帯から逃がして安全地帯に行かせるよう求めているという。

 イラク軍は第2の都市モスル(Mosul)をISより奪還してから1か月以上たった今月20日、モスルの西70キロに位置するタルアファルの奪還作戦を開始。22日には初めてタルアファルの3地区を奪還した。米主導の有志連合はISに対する空爆作戦を実施し、イラク軍を支援している。

 国連の21日の発表によると、今後数日から数週間のうちに民間人数千人がタルアファルから避難すると見込まれている。
【翻訳編集】AFPBB News