22日、韓国メディアによると、韓国南部、慶尚南道昌原市のSTX造船海洋の造船所で20日に発生した爆発事故で死亡した塗装作業者4人は、密閉空間で着用するよう指定されたマスクを使用していなかったことが分かった。写真は慶尚南道昌原市。

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2017年8月22日、韓国・東亜日報によると、韓国南部、慶尚南道昌原市のSTX造船海洋の造船所で20日に発生した爆発事故で死亡した塗装作業者4人は、密閉空間で着用するよう指定されたマスクを使用していなかったことが分かった。

海洋警察捜査本部は22日、「死亡した作業者らが事故当時、送気マスクではなく防毒マスクを着用していた事実を確認した」と明らかにした。これは密閉空間で作業する時に着用しなければならない送気マスクや空気呼吸器を指定した「産業安全保健基準に関する規則」が守られていなかったことを意味する。

また、捜査本部は作業者らの死因が「爆発による窒息死」であったことも確認した。作業者らの遺体を調べた結果、目立った外傷はなく、気道や肺にすすが分厚く付着していたという。つまり、爆発後も呼吸をしていた可能性が高い。捜査本部は作業者らが爆発後も生きていたが、その後窒息死したものとみている。

これを受け、労働団体は「規定に沿ったマスクが支給され、タンクの喚起がしっかりと行われていたら今回の惨事は起こらなかった」と主張している。その他にも「静電気を防止する作業着が支給されていなかった」「安全管理者が配置されていなかった」などの疑惑が浮上している。海洋警察と雇用労働部は現在、これらの疑惑の事実関係を確認しているという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「これはもはや殺人だ」「また?なぜ安全不感症による事故が起こり続けるのか。本当に腹が立つ」「従業員の命より経費の節約が大事なの?」など、作業者らに防毒マスクが支給されていたことに対する批判の声が相次いでいる。

また、「ヘル朝鮮(地獄の韓国)から抜け出せるのはいつ?先進国では絶対にあり得ない事故だ」「韓国はセウォル号惨事からなにも変わっていないね」などと嘆く声も。

そのほか「韓国の造船所でタンクの塗装作業中に送気マスクや空気呼吸器を使っているところはないだろう」「作業場に送風機を設置するだけでも今回の事故を防げたはずだ」などと指摘する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)