北京の天安門広場のそばではためく中国国旗(2012年9月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】中国の民主化運動など敏感な内容の論文について、中国当局の要請を受けて同国内からのアクセスを一時遮断していた英ケンブリッジ大学出版局(CUP)が、別の学術誌についても中国側から同様の要請を受けていたことが分かった。今のところ応じていないが、学術誌側は「学問の自由の侵害」だと反発している。

 米国の学術団体、アジア研究協会(AAS)は22日、学術誌「アジア研究ジャーナル(Journal of Asian Studies)」について、中国でメディア規制を担当する国家新聞出版広電総局が発行元のCUPに、同誌のウェブサイトから論文100点を削除するよう求めていたことを明らかにした。

 AASはウェブサイトに掲載した声明で「学問の自由の侵害を非常に憂慮している」と表明し、中国政府への対応をめぐってCUPと協議していることを明らかにした。

 現時点では、中国国内からCUPのサイトで検索して結果に表示されなくなった論文はないという。

 AASは「私たちはいかなる形の検閲にも反対し、引き続き世界中の研究者による学術研究の自由なやりとりを促進していく」と述べている。

 世界最古の出版社であるCUPは先に、中国研究誌「チャイナ・クオータリー(China Quarterly)」のウェブサイトに掲載されている天安門(Tiananmen)事件やチベット情勢などの論文数百点について、中国当局の要請に応じて同国内からのアクセスを遮断。しかし世界の学術関係者から激しい批判を浴び、撤回していた。
【翻訳編集】AFPBB News