独財務相、ユーロ圏救済基金の改革目指す意向 危機防止で役割強化

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[ベルリン 23日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は、ユーロ圏の救済基金が域内の危機防止で、より強力な役割を果たせるよう同基金の改革を目指している。財務省報道官が23日、明らかにした。

23日付の独大衆紙ビルトはこれより先、同財務相が9月24日のドイツ総選挙後に欧州安定メカニズム(ESM)の改革案を示す考えで、加盟国政府は景気後退(リセッション)時に投資を促進するためESMを活用することが可能になると報じていた。

同報道官は、ビルトの報道に関する質問に「ドイツ財務省の立場に変わりはない。われわれは数十億の新たな基金に取り組んでいるのではない」と語った。

また「われわれはユーロ圏の(統合)深化を望んでいる」とし、ショイブレ財務相がESMを欧州版国際通貨基金(IMF)に改編するよう繰り返し求めていることに言及。「そうすれば基金はユーロ圏の危機防止で、より強力な役割を担うことが可能になる」と述べた。

一方で、これは加盟国の改革実施義務を免除するものではないと指摘した。

ビルト紙はショイブレ財務相の案について、ユーロ圏の統合深化に向けてドイツのメルケル首相との協力を約束しているフランスのマクロン大統領への配慮も背景にあると報じた。

同紙によると、提案はESMの柔軟な活用を認めるのと引き換えに、各国の債務や予算についてESMの発言権を強めることを目指しているという。

加盟国は現時点では深刻な資金繰り難に陥った際にのみESMを活用できるが、改革案の下ではESMはカウンターシクリカルな投資支出に活用できるユーロ圏の予算のような機能を担うことになる。

ドイツはESMへの最大の資金拠出国。

報道官は、ショイブレ氏がユーロ圏共同債の発行も検討しているとのビルト紙の見方を否定した。

*内容を追加しました。