南ドイツ新聞は17日、居住者わずか800人ほどのオーストリアの景勝地ハルシュタットを訪れる中国人が5年間で3倍に増えているとし、それを引き起こしているのは中国のデベロッパーによる「コピー」だと伝えた。写真はハルシュタット。

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2017年8月21日、中国メディアの参考消息網によると、南ドイツ新聞は17日、居住者わずか800人ほどのオーストリアの景勝地ハルシュタットを訪れる中国人が5年間で3倍に増えているとし、それを引き起こしているのは中国のデベロッパーによる「コピー」だと伝えた。

「世界で最も美しい湖畔の町」と称されるハルシュタットの街並みをそっくりそのまま再現した施設が広東省恵州市近郊の博羅県に登場したのは2012年のことだ。そこはすべてが美しく、斜面にはカラフルな家が立ち並び、フィヨルドのような湖が再現されている。人々を戸惑わせるのは、入り口にある看板に中国語と韓国語で「ドローン飛行禁止区域」と書かれていることだ。ブンブンと音を立てる無人機はここでは好まれない。

「本家」のハルシュタットにはアジアを中心に数万人の観光客が毎年訪れており、その人数は年を追うごとに増えている。地元住民からは「アジア人は家に勝手に上がり込む」との苦情も聞かれており、すでに許容可能な限度を超えているとの指摘も出ている。

岩塩坑で栄えた湖畔の町は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されたことで観光客が急増した。博羅県の「コピー」では満足できない中国人も、本物を求めて続々と訪れ、その数は2011年から16年までの間に3倍に増えている。昨年は宿泊客の4分の1がアジア人であり、韓国人と台湾人にも非常に人気がある。結婚衣装を持参してここで写真を撮り、帰国後に実際の結婚披露宴でこの写真を配る人も少なくないという。この町は、極東からの観光客にとって、ザルツブルクやウィーンと同様に重要だ。

夏場になると、街の中心部にあるマルクト広場は観光客でごったがえし、バス駐車場のスペースは不十分になる。それはまるで、自宅の庭でコーヒーを楽しんでいる時に、ドローンが突然現れるようなものだ。

市議会に参加している団体からは、夏場に1日当たり最大7000人が訪れる「雷のような」状況を抑制すべきだとの要望が出されているという。(翻訳・編集/柳川)