21日、韓国・JTBCによると、韓国の主要輸出品として重宝された古着が、今では処理に困る「厄介者」に変わってきているという。写真はソウルの衣料品店。

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2017年8月21日、韓国・JTBCによると、韓国の主要輸出品として重宝された古着が、今では処理に困る「厄介者」に変わってきているという。

現在、ソウル市の衣類回収ボックスに出された古着の約40%が集まるという倉庫には、2階の高さにも達するほどの古着が山になっている。これまでこうした古着は各国に輸出され、冬服はモンゴル、夏服や子ども服は東南アジアやアフリカなどで高い人気を誇ったが、今では何カ月も売れずに積みっ放しになっているという。

原因は中国から出される大量の古着との価格競争の激化。1キロ800ウォン(約77円)台を記録していた輸出単価が、2年前からは200ウォン(約19円)台にまで下落してしまったのだ。

また韓国国内の景気低迷の影響から、出される古着のうち、リサイクル可能な服よりも古くて着られなくなった服が多くなったことも影響している。実際、ソウル市で出る年間4万トンほどの古着のリサイクル率も低下しており、分類作業で出た廃棄物は衣料全体の3割を占めるとのこと。焼却処分にかかる費用もばかにならない。

この実態に、JTBCは「古い衣服の処理について新しいリサイクル案が必要になっている」と伝えた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「出した古着は寄付されるものと思っていたのに…」「売っていたとは知らなかった」というショックの声や、「今までタダで古着を回収して相当稼いできたじゃないか」「輸出しようとせずにアフリカに支援物資として送って」「古着回収は公共機関ではなく何かの協会がしていたはず。その協会がもうかろうがもうかるまいが関係ない」など冷ややかな反応が多い。

その他にも「外国人が回収ボックスから服を盗んで特殊窃盗罪で起訴されたニュースを見てから、衣類回収ボックスに対していいイメージがない」「僕もその事件以降、自分で包装して寄付するようにしている。寄付団体に送れば海外の人を助けることにもつながるよ」というコメントが寄せられるなど、韓国では古くから街中の回収ボックスに古着を入れれば回収されるシステムだったが、人々の認識にも変化が起こっているようだ。

中には「服をあまりにも気安く買って捨てるのが問題!。必要なものだけを買って、無駄遣いしない文化がつくられるべき」と訴えるユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)