by Tom Carmony

1960年代のイギリスで女性だけのソフトウェア会社を設立し、70人の従業員を億万長者にした起業家であるデイム・ステファニー・シャーリー氏が、子ども、特に女の子はコーディングの入り口となるパズルや問題解決の方法を学ぶべきという考えを示しました。

Two-year-olds should learn to code, says computing pioneer | Technology | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2017/aug/20/two-year-olds-should-learn-to-code-says-computing-pioneer

シャーリー氏は1960年代のイギリスで女性だけのソフトウェア会社を設立し、最終的には30億ドルの企業に成長させ、70人の同僚を億万長者にしたという人物。女性という障害を越えるために事業開発の手紙を書くときには「スティーブ」を名乗り、会社代わりの自宅では、超音速旅客機コンコルドのブラック・ボックス内にあるフライトレコーダーのプログラムを女性従業員が作っていたとのこと。1975年に制定された性差別防止法を順守するために男性従業員を雇い入れる必要があったほど、会社の従業員は女性が占めていました。

シャーリー氏が納めた業績は、以下のムービーで語られています。

デイム・ステファニー・シャーリー: 上昇志向の女性は、なぜ頭が平らなのか? - YouTube

イギリスの情報技術企業の草分け的存在であるシャーリー氏は、幼い子ども、特に女の子は、「ギークな男の子」というステレオタイプが定着する前にパズルといった「問題解決」に対する情熱を燃やすべきだと考えています。

シャーリー氏が考える「子どもにコーディングのアクティビティを紹介するのに適した時期」は2〜7歳ですが、「早すぎるということはありません」とも語っています。「のちのち大きな成功を収めるコーダーの多くは、5歳から6歳の頃に始めています。ある意味、現代は何を学ぶにしても最善の時期なのです。また、プログラミングはギークでナードなものであると考えられるべきではありません」とのこと。

イギリスの学業修了認定「Aレベル」を調査した結果、コンピューティングのコースを修了した女の子はわずか9.8%であったことが2017年8月17日にBBCに報じられました。これはイギリスの初等教育で問題化されているものであり、女生徒がデジタルスキルを必要とするやりがいのある仕事から離れていくという問題を解決すべく、原因の調査が求められています。シャーリー氏の発言は、この報告を受けてのものでした。

また一方で、Googleのエンジニアには女性が20%しかいないこと、男性の創業者は女性創業者の2倍も出資を集められていることなどから、テクノロジー系企業が女性の雇用を増やすなどの取り組みを行うこともシャーリー氏は求めています。



by Steinar Engeland

さらに、Google社内で「女性はコーディングに向いてない」と書かれた文書が出回った出来事に対しては、「ジェンダーギャップに対する取り組みが失敗した結果、女性を排除する『非常にマッチョな』文化がいくつかのテクノロジー系企業に生まれている」ということを指摘し、プログラマーは写真や名前といった情報を与えずに、技術だけで評価されるべきだとも述べました。テクノロジー企業におけるダイバーシティーの欠如が製品にも反映されており、「Apple Watchは心拍数を管理しても月経周期を管理しない」という点にも言及しています。