映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」で初共演となった広瀬すずと菅田将暉/撮影=大石隼土

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「もう一度、時間を戻せたら…」をテーマに、多感な中学生たちが経験する“繰り返される夏の一日”を描いたアニメーション映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(公開中)。

【写真を見る】なずなにも負けない広瀬すずの色っぽさ!/撮影=大石隼土

映画公開を記念したリレー連載のラストは、クラスのマドンナ的な存在で、どこか陰のある少女・なずなを演じた広瀬すずと、彼女に思いを寄せる典道を演じる菅田将暉の対談をお届け。少年少女が過ごした繰り返される“花火大会の1日”から感じたことを聞いた。

■ なずなたちの住む町にはどこか懐かしさが…

広瀬「なずなには色っぽい印象があって、そういう役柄を演じるのは初めてだったので、収録に臨むまでは一人でそわそわしていました(笑)」

菅田「僕は広瀬さんの横で収録していたんですが、なずなの声が美しくてドキマギしていました。『仮面ライダーW』('09〜'10年テレビ朝日系)のときにアフレコの経験があるんですが、『やー!』『はっ!』とか、必殺技の声しかやっていなかったので(笑)、今回のように言葉の一音一音にまでこだわり、中学生の微妙な心情を表現するのは難しかったです」

なずなと典道が暮らすのは、とある海辺の町。夏休み、町で花火大会が行われる日の1日が繰り返し描かれるのだが、そこにはどこか懐かしさを感じさせる風景が広がっている。

菅田「僕は自然がたくさんある場所で育ったので、当時のことを思い出しました。あと、祖母の家に行ったときの感じとか、地元にあった駄菓子屋さんのこととかを思い出して、懐かしい気持ちになりました」

広瀬「私も田舎育ちなので、田んぼがある感じとか懐かしいと思いました。もし自分が今もそこにいたら、どんな感じだったんだろうと思いましたし、なずなたちの住んでいる環境がちょっとうらやましかったです」

また、本作は「バクマン。」('15年)などのヒットメーカー・大根仁が脚本を手掛けているのも話題だ。

広瀬「大根さんが脚本を書いてくださっているからだと思いますが、せりふが実写の会話のテンポや言い回しに近いと思いました。なので、自然とこの世界に溶け込んでいける気がしたし、それをナチュラルに話したらリアリティーが出てくるんじゃないかと思いながら演じていました」

菅田「アニメーションの場合、リアクションとしての声にならない声というのがあるんですが、それも全部脚本に書き込まれていて。だから、形式としてアニメーションなんですけど、普段、僕たちがやっている実写の台本に近い感じがしました」

町から逃げ出そうとしたものの、母親に連れ戻されてしまったなずなと、彼女を守れなかったことを後悔する典道。その純粋な思いが奇跡を起こしていくのだが、「もしも、あのとき…」を実際に起こせるならば?

広瀬「映画としてはステキだなと思いますけど、何度もやり直せるなんて、ちょっとずるいですよね(笑)」

菅田「実際にはやり直せないもんね。やり直せたらいいなと思うこともあるけど、そうやって想像することが一番の苦痛だったりもすると思うので、自分としてはなくていいかなと」

広瀬「そうですよね。もしも…って考えていったら、果てしなく欲が膨らんでいきそうだし、それよりも後悔しないように、今を一生懸命に生きることが大切だと思います!」