21日、韓国・ソウル新聞は、日韓合意から600日経った現在も慰安婦像を守り続ける女子大生らの活動を伝えた。写真は2017年3月、日韓合意の無効などを訴え日本大使館前の慰安婦像の元に集まった人たち。

写真拡大

2017年8月21日、韓国・ソウル新聞は、15年末の慰安婦問題をめぐる日韓合意から600日がたった現在も慰安婦像を守り続ける女子大生らの活動を伝えた。

ソウル中心部、日本大使館前で、学生団体「性奴隷制への謝罪賠償と売国的な韓・日合意の廃棄に向けた大学生の共同行動」の代表を務める大学2年のチェ・ヘリョンさん(23)は、大学生10人余りと共に慰安婦像を守り続けている。15年12月28日に結ばれた日韓合意の2日後に開かれた「日本軍の性奴隷問題解決に向けた定期水曜集会」をきっかけに開始した座り込みは、今月20日で600日を迎えた。

チェさんは「少女像(慰安婦像)の撤去を阻止すべく座り込みを始めた。学業や就職問題で離脱する人も出てきたが、誰かが責任を取って続けていかなければならないと思い、昨年12月28日に同団体を結成し、代表を引き受けることになった」と話す。

現在、同団体などに所属する大学生らは24時間交代で慰安婦像を守っている。当初は数十人に達することもあったが、最近では交代要員がなく1人が3〜4日守ることも多く、チェさんによると、昨年4月は1人で1カ月間守り続けたこともあったという。

食事は、応援してくれる市民らから寄せられたお金でコンビニエンスストアで弁当を買うなどして賄っている。1食当たり最大5000ウォン(約480円)で、時には市民らが買ってきてくれたパンやおやつで済ますこともあるそうだ。

600日の間には、危険な出来事も少なくなかった。昨年5月には、中年男性がやって来て「前の警官さえいなければおまえをナイフで刺し殺してやった」と、その場にいた学生5人を脅迫した。チェさんは「前政府の時には脅されることが多く、主に男子学生に担当してもらうこともあった」と振り返る。

さらに、チェさんは「日を追うごとに来訪者が減った」と残念な思いを明らかにし、「日韓合意以降10人の元慰安婦が亡くなったが、状況は何も変わっていない。日本政府は何の謝罪もしておらず、本当に恥ずかしくて憤りを覚える」と続けた。同団体のチェ・ウンセムさん(25)も「世界日本軍慰安婦メモリアルデー(8月14日)に平和の少女像を訪れる人が減っている。このままだと慰安婦問題の解決がさらに遅れるのではないか心配」と話した。

しかし一方で、「国民の力で朴槿恵(パク・クネ)前大統領を退陣させたように、少女像を600日間守ることができたのも99%が国民の力。国民の熱い関心が慰安婦問題解決に大いに役立つだろう」とし、「慰安婦合意が破棄され、被害者のおばあさんたちが満足できるレベルの謝罪や補償が行われる時まで、座り込みは続くだろう」と強調した。

この学生たちに、韓国のネットユーザーからは「応援します!」「頑張って!」「国会議員よりまし」「こういう学生たちが世界を変えていく」など激励メッセージが多数送られている。

しかし一方で、「一生日本を忘れないのもいいけど、このままでは真の謝罪は受け難いだろう」「過去に日本は戦犯国だったかもしれないが、21世紀において韓国に実質的な被害を与える国は中国と北朝鮮」といった意見も少数ながらあった。(翻訳・編集/松村)