家族の成長とともに増える「もの」たち。必要なものを使いやすく整え、すっきりとムダなく暮らすには、どうすればいいのでしょう。

「ものとのつき合い方」については日本人のライフスタイルを研究する辰巳渚さんから、「お金とのつき合い方」はファイナンシャルプランナーの横山光昭さんからアドバイスをいただきました。


ものとのつき合い方の基本

増やす時期・減らす時期を知り、すっきりとムダのない暮らしに

「人生には、ものが増える時期と減る時期があり、それぞれの時期になにが増え、なにを減らせるかを知っておけば、いつも心地よく暮らせるように。ライフスタイルが変わる節目の時期をうまく乗り越えることもできますよ」と話す辰巳渚さん。

ものとのつきあい方は、結婚、出産、子どもの成長などに沿って、6つの時期に分けられ、「ひとつの時期から次の時期に移るときが、『片づけどき』」(辰巳さん)。子どもが成長して、進学するなど新しい段階に進む際に、それまで使っていたものがこれからも本当に必要か検討します。また、体が老いてくると使えるものが限られてくるもの。体力に合わせて、不要なものは処分を。

家族構成や年齢に合わせて必要なものを必要な数だけ、使いやすくキープ。「いつも軽やかに暮らせて、家計もスリムになりますよ」。お金とのつき合い方の基本

「貯め期」に貯め、節目に支出を見直して確実な貯蓄が可能に!

家族の成長に合わせてものとのつきあい方が変わるように、家計の出費割合も、6つの時期によって変化が。子どもが生まれ、成長すると、食費や光熱費などがアップ。教育費など支出の種類も増えてきます。一方、こづかいや娯楽費は、教育費がのしかかる時期がくると抑える必要が。そして、どの時期でも、確実に手取りの一定の割合を貯めることが、横山さんのすすめる正しいお金とのつき合い方。割合は人生の節目に合わせて変化します。

「たとえば結婚当初は手取りの20%、子どもが高校・大学生になったら10%を貯金、という具合。数字が大きい時期は“貯め期”です。余裕があるからと浪費せず、将来に備える充電期間だと思いましょう」(横山さん)

また、保険料や住宅費など大きな出費は人生の節目に必ず見直しを。

「子どもが自立すれば、死亡保険が不要になるケースもあり、医療保険だけで十分なことも。また、夫婦向けのコンパクトな家に住み替えたり。家族の成長により減らせるものもあります」(横山さん)。ライフステージに合わせて支出を見直し、しっかり貯めるようにしましょう。結婚生活開始時の「もの」「お金」とのつき合い方


【ものとのつき合い方】
2人暮らしになっても、ものは2倍でなく1.5倍を目安に

新生活が始まり、一気にものが増える時期。「自分が手元に置きたいからと夫婦でものを持ち込むと、独身時代の2倍になりがち。1.5倍になるくらいにするつもりで」(辰巳さん)。スペースに余裕があっても、子どもが生まれてからのことを視野に入れ、服や趣味のものは厳選しましょう。結婚時に増えがちなもの

食器、調理器具、家電、インテリア、食品・日用品のストック、服


結婚時に減らしたいもの

用途が同じもの、服、趣味のもの【お金とのつき合い方】
スタートダッシュが肝心!最高の貯めどきを生かして今後に備える

共働きなら収入は独身時代の倍近くに。「この時期は人生最大の貯めどき。使えるお金に余裕があると思いがちですが、じつは、子どもの教育費がふくらむ十数年後の将来に備えるための大切な充電期間です」(横山さん)。出発点で家計がルーズだと、人生設計が大きく狂うこともあるそう。

結婚時の貯蓄の目標

手取りの20%

結婚時に増えがちな出費
外食費、レジャー費、こづかい、日用品、被服費、趣味費

余裕がある時期だけに、外食などに浪費しがち。「家計の方針が定まっていないので、こづかいを好きなだけ使ってしまう場合もあります」。また、新生活を始めるための初期費用も発生。結婚時のものとお金の対策:お金について夫婦でルールづくりを

暮らしの基盤となるものの選び方や収納・家計管理の方法は、夫婦の話し合いで決定を。「結婚生活で必要なお互いの価値観をすり合わせる訓練にも。共有のスペースに趣味のものを置かないなどのルールをつくれば、ものが増えても乱雑になりにくくなります」(辰巳さん)。「なにに使いたいかを話し合い、支出はすべて明りょうに。夫婦の収入を合わせてひとつの家計にした方がムダがなく、貯蓄を増やせます」(横山さん)。

●教えてくれた人
【辰巳渚さん】
生活哲学家・家事塾代表。日本人のライフスタイルを研究し、暮らしに役立つ情報を発信。「家事セラピスト」の養成・認定も。著書に『人生十二相 おおらかに生きるための「捨てる!」哲学』(イースト・プレス刊)など

●教えてくれた人
【横山光昭さん】
ファイナンシャルプランナー。独自の貯金プログラムで、約10000人以上の赤字家計を改善。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)など