三菱ルームエアコン霧ヶ峰FZシリーズ(写真: 三菱電機の発表資料より)

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 三菱電機は22日、世界で初めて、人工知能(AI)により少し先の体感温度を予測する赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載し、快適性と省エネ性を向上したルームエアコン「霧カ峰 FZ・Z シリーズ」を11月より発売すると発表した。

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 近年ルームエアコンには、多様化したライフスタイルに応じた快適性の提供と同時に、高い省エネ性が求められている。三菱電機は、独自の赤外線センサー技術「ムーブアイ」を年々進化させ、家族一人ひとりの快適性と省エネ性の両立に取り組んできたが、世界初の2つの技術でさらにその要求に応える。

●快適性向上の着眼点

 快適性を追求する過程で、住宅は断熱性・気密性・立地・間取りの違いにより、暖まりやすさや冷えやすさが異なり、快適性が持続できていないことが分かったという。従来の一人ひとりの温度の感じ方を判別する技術に加えて、AI技術を活用することで、世界初の「温度に影響する住宅性能」を分析し、少し先の体感温度変化を予測する「ムーブアイ 」を開発。これにより、予測した体感温度変化を「先読み運転」で抑制し、さらなる快適性と省エネ性を両立した。

●霧カ峰の特長

 AI技術による体感温度の先読み運転に加えて、もう一つの世界初の技術を搭載している。

 省エネ性能は、消費電力の大半を占める圧縮機の高効率化が寄与する。住宅の高気密・高断熱化に伴い、設定温度に到達した後の安定運転が長時間化する傾向にあり、低回転数で駆動する安定運転時の効率化に注目したという。

 今回、世界で初めて2種類のDCモーター結線をもつアクティブスイッチコンプレッサーと、モーター結線を自動で切り替えるインバーター回路を開発し、圧縮機を高回転数で駆動、部屋をすばやく快適な温度にするハイパワー運転時だけでなく、低回転数で駆動する安定運転時の両方で高効率運転を実現したという。

 その他に、家族一人ひとりの体感温度の判断や、体感温度の計測から冷房と送風の切り替え、エアコン停止中でも高温・低温の見守り機能といった快適制御を行う。加えて、清潔を維持する仕組みやカビガード機能を持つ。

●ルームエアコン(三菱電機、霧カ峰)のテクノロジー

 壁掛け型のルームエアコンは、買い替えや買い増し需要に支えられ、快適性や省エネの対策を各社が実施している。

 霧カ峰は「ムーブアイ」の進化に注力している感がある。AI技術を用いた「温度に影響する住宅性能」をも考慮した家族一人ひとりの体感温度予測と制御は、立派である。また、同じく世界初というアクティブスイッチコンプレッサーも、近年の高気密・高断熱化といった住宅事情に着眼した省エネ対策であり、地道な対策が功をなした結果であろう。

 なお、同日に霧カ峰がエアコンの世界最長寿ブランドとして、ギネス世界記録に認定されたとの発表もなされた。