アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんが、現地で話題のフードやライフスタイルをレポート。今回は、アメリカのパーティ・ドリンク事情についてお届けします。


庭先でパーティを楽しむシアトルの夏

シアトルの一軒家では、「夏のためだけにある」と言ってもいい庭先のデッキやパティオ。こちらは秋から春は雨ばかりで、たとえ屋根があったとしても、どんより雲の下では外の景色を楽しむ気にはなれません。夏がやって来ると、ここぞとばかりに人を呼び、庭先でホーム・パーティを楽しみます。

食べ物はグリルでのバーベキュー、ポットラックと呼ばれる持ち寄り、出前のピザ、カップケーキ、特別なパーティならケータリング・サービスを利用することもしばしば。では、ドリンクはどうでしょうか?飲み物は「ドリンク・バケツ」からセルフ・サービス


日本でもレストランやホテルで、注文したワインがステンレスのバケツのような形状をした「ワイン・クーラー」で冷えた状態で出てくることがありますよね。アメリカでは、そのパーティ版とも言える大きさの「ドリンク・バケツ」が登場することがあります。バスタブのような楕円に近い形だと「ドリンク・タブ」、「ビバレッジ・タブ」などと呼ばれることも。

冷え冷えのシャンパン、白ワイン、ビール、炭酸飲料、ミネラル・ウォーターなどがドリンク・バケツの中で砕いた氷の山に埋もれていると、いかにもおいしそう!

パーティのゲストは、家の主人にいちいち断ることなしに好みのドリンクを手に取ることができます。家の主人にしても、冷蔵庫を行き来して忙しくすることなく、パーティを楽しめて便利。見た目でも実用性でも優れたおもてなしですよね。わざわざ買わなくても、コレで代用できる!


日本からアメリカに来たばかりのとき、ホーム・パーティにお呼ばれしたことがありました。その際、「あれ」と思ったこと。食事は目の前に並んでいるけれど、みんな飲み物はどうしているのか?ひとりでキョロキョロしていると、まさに新しいドリンクを手に取ろうとしている人が。

その人がおもむろにフタを開けてドリンクを取り出したのは、足元にどーんと置かれていたクーラーボックスでした。フタが閉まっていたら当然中身は見えませんが、アメリカでは常識なので、わざわざ説明されることもなかったわけです。釣りやキャンプではもちろんですが、アウトドアでのパーティでもクーラーボックスはぴったり。庭やベランダで知人とドリンクを楽しむ機会があったら、ぜひご活用してみては!

【Norikoさん】
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『アメリカ西海岸ママ〜日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産〜』(海外書き人クラブ刊)