恋愛研究家の六波羅ナオトです。

ここのところ、芸能人の不倫が立て続けに話題になっていますが、斉藤由貴さんや上原多香子さんのように、女性の浮気が注目を浴びています。特に上原多香子さんの場合は、亡くなった旦那さんの遺書が公開されたことで、自殺の原因は上原さんの不倫にあるのではないかという憶測が世間を賑わせています。

そこで、今回は彼女や妻に浮気された際、男性はどう考えるか?について考えてみたいと思います。先に断っておきますが、パートナーに浮気されたら、ショックですし嫌な気持ちになるのは男性も女性も同じです。男性だから女性の浮気に対して特別な解決方法がある、といったものではありません。女性にも通じることも多々ありますが、彼女や妻の浮気に対する男性のホンネについてクローズアップしてみたいと思います。

男性の浮気と女性の浮気は違う?

さて、アナタは彼氏や夫が浮気をしていると知ったら当然、嫌悪感どころか怒りや悲しみに襲われますよね。それは男性も同じです。男性が浮気をするときは、セックスが目的の場合が多く、妻を捨てるほどの恋愛感情を浮気相手に抱かないという性質があります。しかし、女性が浮気する場合は、体の関係よりも先に恋愛感情が理性を支配することが多く、場合によっては、体の関係すらない「浮気」もあるくらいです。

男性はそのことを本能的に知っており、彼女や妻が浮気したと知ったときには、もう関係を修復することなど不可能なくらい絶望感を抱いてしまいます。結婚している妻ならともかく、交際中の彼女という位置づけであれば、心まで相手に奪われてしまっている以上、恋愛関係を続ける意味がないという結論に達します。

もちろん、これらの思考や感情は、夫や彼氏に浮気された女性側にもあるでしょう。しかし、男性の中には「男は浮気する生き物」という理不尽な考えがどこかにあるものです。女性にしてみれば、たまったものではない思考ですが、男性である以上、動物のオス特有の本能的な何かがあるのかもしれません。最も身近な例としては、愛妻家の男性でも風俗に行くことがあるということ。風俗の女性相手に性的な行為をしても、全く罪悪感を持ちません。「それとこれは別」とか「風俗は浮気にならない」といった男性独自の勝手な理論で、他の女性と肉体関係を持ちます。

もし相手が風俗ではなく、一般の女性だとしたら。確かに、多少の罪悪感は持つかも知れません。ただ、やはり「心までは奪われていない」「体だけの関係」と割り切っているうちは、浮気という認識はあるにせよ、そこまで重く考えていないのが実情です。

そんな男性が、こと女性の浮気となると自分のことを棚に上げて、キレたり責め立てたり怒り狂ったり。「自分は良いが他人はダメ」というダブルスタンダードなのが、男性の悪いところでもあり、ワガママなところでもあります。少し前に世間を賑わせたお笑い芸人の宮迫さんの妻のように、夫の浮気を許容することは、男性の場合はまず不可能と思って下さい。万が一、その場は許してくれたとしても、妻への疑念は晴れることがなく、監視や束縛といった状態が続き、結局は別れるというのが定番のようです。

妻の浮気を許せない夫、夫の浮気を許せる妻

筆者がリサーチした実例を1つ挙げてみます。

Aさんは結婚して10年になる典型的なサラリーマンです。Aさん夫妻には小学生になる娘が1人います。妻は専業主婦でしたが、Aさんは家族のために一生懸命に働いていました。ある日、帰りが遅かったり、休日に外出するなど、妻の行動を不審に思ったAさんは、探偵を雇って妻の浮気調査をしました。Aさん的には「まさかな」という軽い気持ちだったそうですが、結果はクロ。

決定的な証拠を妻に突きつけたところ、あっさり浮気を認めたそうです。Aさんは、せめて子供が大きくなるまでは母親がいる環境で育ててあげたいと考えていましたが、一切の言い訳をせず浮気を認めた妻を見て、「これは心身ともに浮気相手に持って行かれたな……」と悟ったそうです。Aさんは、そんな母親の元で娘を育てるわけにいかないと離婚を決めたそうです。もちろん、娘の親権はAさんが持つことになりました。

もし、このケースで浮気したのが夫だとしたら、経済的なことを考えた妻は夫を許したとも考えられます。しかし、単に経済的なことだけでなく、男女で浮気に対する考え方が違うことも1つの要因ではないかと考えられます。

女性側の浮気……かわいく謝ってこられたら、ついほだされてしまうケースもあるとか。

その2では、彼女や妻に浮気されてしまう自分について、男性はどう思うかなどを考えてみたいと思います。〜その2〜に続きます。