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個人を株式会社に見立て、仮想株式を売買できるサービス「VALU」の運営会社は8月22日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、YouTuberのヒカルさんらの行為が「利用規約に違反している」ことを正式に認めた。取引に関する「新しいルール」については、来週中にも「何らかの発表をしたい」としている。

●ヒカルさんらはビットコインの出金を停止されている

人気YouTuberのヒカルさんらの行為をめぐっては、インターネット上で大炎上したあとも、まだくすぶり続けている。

ことの発端は、ヒカルさんらが8月14日、VALUを本格的に始めるような趣旨の表明をおこなったこと。ヒカルさんの仮想株式(VA)は高騰したが、その後、保有するVAを売りに出した。ネット上では「期待感を抱かせて価格をつりあげた」「利用規約に違反している」「詐欺にあたる」といった批判があがっていた。

VALU社は8月16日、「利用者保護の観点から、特別措置として、現在の売買注文をすべてキャンセルする」と発表。あわせて「利用者保護を最優先に考え、取引に関するルールづくりを進めております。新たなルールについては、決定次第発表する」としていた。

また、VALU社は、ヒカルさんらの行為について、禁止事項を定めた「利用規約第8条」に違反していることを認めたが、具体的にどの条項にあてはまるのかは明らかにしなかった。現在、ヒカルさんらが仮想通貨ビットコインを「VALU」からほかの口座に出金することを停止しているという。

なお、取引に関するルールについては、「可及的速やかに対応したいと考えている」「来週中には何らかの発表をしたい」としている。

(弁護士ドットコムニュース)