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ライター紹介

塚田亮一

餃子の食べ歩きブログ「東京餃子通信」編集長。「餃子は完全食」のスローガンのもと、訪問したお店は1,000軒以上。首都圏を始め、宇都宮・浜松などのご当地餃子の街、さらには世界中の「美味しい餃子」を求めて食べ歩く餃子のスペシャリスト。食べあるきオールスターズ「食べあるキング」の餃子担当も務める。

こんにちは、餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長の塚田亮一です。

まだまだ暑い夏の日が続きますが、皆さんどのような餃子ライフをお過ごしでしょうか?第3回を迎える連載「結局、餃子とビール」では、餃子とビールが思いっきり楽しめるお店をご紹介したいと思います。

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八重洲に店を構える創業1949年の老舗餃子店

今回ご紹介する餃子とビールのうまい店は、東京八重洲の「泰興楼(たいこうろう)」。戦後間もない1949年に中国山東省出身の于(ゆう)氏が創業した「泰興楼」は、点心類をはじめとした豊富な品揃えの本格的な中国料理が味わえるお店です。

今では焼餃子が有名な「泰興楼」ですが、実は創業当初のメニューには餃子はなかったそうです。店内で配布されている漫画「餃子の誕生秘話」によると、満州から帰還した常連客の一人が満州で食べた餃子を日本でも食べたいと強くリクエストをしたのが「泰興楼」の餃子誕生のきっかけだったとのこと。

今ではほとんどのお客さんが注文するほどの人気メニューに。私の様に餃子を目当てに来店するお客さんも多いのだそう。

長さ12cmのジャンボ餃子とクラフトビールのマリアージュ

そんな人気メニューとなった「泰興楼」の焼餃子の特徴はとにかく大きいそのサイズ!

バナナと見紛うほどの大きさです。その長さはなんと12cmで、一般的な餃子の3倍はあろうかというボリューム感。簡単には箸で持ち上げられないほどの重さです。

このジャンボサイズの餃子を支えるのは、手作りのジャンボ餃子専用の皮。厚手でモッチリとした食感が特徴です。手作り皮をパリパリに焼き上げているので、パリパリとモチモチの両方の皮の食感を同時に楽しめます。これは上質な皮と焼き手の高い技術によって初めて成し遂げられる貴重な食感です。

中には豚肉とキャベツ、ニラ、ネギなどをじっくりと練りこんだ餡がたっぷりと包まれています。まずはタレなど何もつけずにジャンボサイズの餃子にガブリとかぶり付くと、中からは旨味の凝縮されたスープがジュワッと溢れてきます。

ここでビールに手を伸ばしゴクリと。ジャンボ餃子と一緒に飲んで欲しいのはクラフトビールの「東京ブロンド」。爽やかなホップの香りが、ジューシーで旨味たっぷりの餃子を引き立ててくれます。

そして「泰興楼」の餃子はジューシーで食べ応えがあるのに、さっぱりとした上品な味付けなのも魅力です。ビールの後押しもあってジャンボサイズの餃子がどんどんお腹の中に消えていきます。

秘伝の”C八醤”で餃子が一気に味変

実は「泰興楼」の餃子を一気に味変をする方法があるので紹介しちゃいます。味変の秘密アイテムは「泰興楼」オリジナルの辛味味噌「C八醤(チーパージャン)」。辛いもの好きのスタッフのためにまかない用に作られたのが始まりで、それが旨いと噂になり今では、テーブルに常備されています。

「C八醤」には、唐辛子とニンニク、生姜、山椒など多様な香味野菜や香辛料がブレンドされていて辛味だけでなく旨味が凝縮されています。「C八醤」をお酢や酢醤油に溶かしても美味しいのですが、私は「C八醤」を餃子に直接付ける食べ方をお勧めします。

上品でさっぱりした味わいの餃子に「C八醤」の辛味と旨味が加わることで、パンチの効いた餃子に一気に生まれ変わります。「C八醤」を付けた餃子には、すっきりした苦味のある「赤星」のようなビールがよく合います。餃子とタレの組み合わせによって、ビールとの相性を確かめるというのも一つの楽しみです。

蒸籠の中から現れる美しいエビ蒸しギョーザ

「泰興楼」の餃子はジャンボ餃子だけではありません。「エビ蒸しギョーザ(蒸蝦仁餃子)」も、「泰興楼」に来たら是非とも食べてもらいたい餃子です。運ばれてくる蒸籠を覗き込むと、美しい餃子が4つ並んでいます。きれいなピンク色に染められた皮。そしてこれ以上ないほどに細かく刻まれたヒダ。点心師の高い技術を感じさせられます。

ピンク色の皮の中には大きなエビの身がたっぷりと詰まっています。一口でほおばるとムッチリとした皮の奥からプリプリとした食感のエビが現れ、その甘みと旨味が一気に口の中に広がります。これがまたビールを進めてしまうのですよね。

この他、水餃子もかなりの実力。水餃子は一般的なサイズですが、手延べの厚手でモッチモチの皮の中には豚肉たっぷりのジューシーな餡が包まれています。一皿10個なので、人数が多めで訪問した際に注文することをお勧めします。

そしてジャンボ餃子は蒸し餃子としても楽しめます。さっぱりとした味付けの餃子なので蒸し餃子にしても美味しくいただけます。蒸し餃子も「C八醤」との相性は抜群です。お腹に余裕があればパリパリ食感でジューシーな焼き餃子と、モチモチ皮でさっぱりした蒸し餃子を食べ比べるのも面白いと思いますよ。

締めはライスに「まかないふりかけ」そしてデザートも忘れずに

餃子とビールを堪能した後もすぐには終われないのが「泰興楼」の魅力です。麺類も飯類も中華粥も豊富なラインナップで目移りしますが、あえてお勧めしたいのが白米(ライス)。この白米には50円追加することで「まかないふりかけ」をかけてもらうことができるのです。

実はこの「まかないふりかけ」は隠れた逸品。高菜と牛肉を中華系の香辛料を使って煮込んだもの。見た目は質素な感じなのですが、これがまた旨い。ここまでに餃子を食べていなければ、これだけでご飯が何杯もイケちゃいます。

そしてデザートにも「泰興楼」ならではの餃子が待ち受けています。その名も「バナナ餃子(香蕉餃子)」。「泰興楼」の焼き餃子はその大きさと形から通称「バナナ餃子」と呼ばれていますが、こちらは正真正銘本物の「バナナ餃子」です。見た目はジャンボサイズの揚げ餃子ですが、パイ生地のようなサクサクの皮の中に入っているのはあんことバナナです。甘さは控えめですが完全にデザートとして仕上がっています。

「泰興楼」の餃子はジャンボサイズで一皿の量も多いので、大人数でワイワイと円卓を囲みながら餃子や他の料理を一緒に楽しむのがおすすめです。大人数でも入れるので、宴会などで使えるのも魅力の一つです。

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