HondaJet(写真: 本田技研工業の発表資料より)

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 本田技研工業(ホンダ)の子会社であるホンダエアクラフトカンパニーは、HondaJet(ホンダジェット)が小型ジェット機カテゴリーにて2017年上半期(1〜6月)で最多のデリバリー数を達成したと発表。HondaJetは空を飛ぶスポーツカーとも形容される小型ビジネスジェット機で、その完成度の高さから高評価を得ている。

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 2017年上半期にデリバリーされたのは計24機、納入先はアメリカやカナダ、メキシコ、ならびに欧州各国だ。現在は月に平均4機のペースで生産されている。

 HondaJetには主翼上面のエンジン配置形態や自然層流翼型、また一体成型複合材胴体など、いくつもの独自技術が採用されており、クラス最高水準の速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能、室内サイズを誇る。日本円での価格は5億円を超え、定員は標準で乗員含め6名。

 納入は2015年12月に開始され、その後北米や中南米、欧州、東南アジアで販売。企業の経営層や航空運航部門、チャーター会社、富裕層などに利用されている。巡航速度は時速782km、フライト範囲は2,265kmで、例えばニューヨークからシカゴ、ロンドンからならミュンヘン、ローマまで航続できる。

 なお、ビジネスジェットとは、公共交通機関としてではなく、企業や個人がビジネスにおいて使うジェット機のこと。アメリカのような大陸で100km以上、または1,000kmを超える移動を短時間で済ませたいときなどに使用される。

 利用者の都合で動かせるため、空港での待ち時間や飛行機のスケジュール調整、さらに乗り換えといった手間はない。加えて時速900kmほどの大型旅客機とそう変わらない、時速600〜1000kmの速さで移動可能だ。

 ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は、HondaJetを性能や快適性、使い勝手の良さなど完成度の高さが評価されているジェット機だと評し、これから小型ビジネスジェット機という分野でも新しい価値を創造していきたいと語った。