人気歌手の松山千春さん(61)が面白いことをやった。出発時間が遅れ、苛立つ機内で、アカペラで1曲歌ったのだ。乗客ははじめ驚き、次に動画を撮って、最後は拍手喝采した。やるね、松山さん。

おととい20日(2017年8月)の北海道・新千歳空港。帰省ラッシュの影響で保安検査場が混雑して、出発が大幅に遅れていた。すでに搭乗していながら遅れが1時間にもなったことで、乗客のイライラは頂点に達していた。と、突然聞き覚えのある声が機内に響いた。

松山千春さんの「大空と大地の中で」だ。これが機内アナウンスのマイクから流れた。アカペラだがやけに上手い。なんだろうと、通路から覗いてみると、歌っているのは、ホンモノの松山さんだった。機内アテンダントが使う電話型のマイクを持って、朗々と歌っていた。

松山さんはむろん乗客で乗り合わせていただけ。だが、機内の雰囲気が悪くなった時、「機内を和ませるために、1曲歌いましょうか」と申し出たのだった。ラフなブルゾン姿で、気取らないいつものスタイル。

乗り合わせた乗客は、「松山さんが『みなさんお怒りだと思います』と声をかけて歌われた。苛立ちが歓声に変わって、即席のコンサートのようなものになった」という。今はもう、誰でもスマホで動画も音も撮れるから、何人もがこれを撮った。

ラジオで心境語る

松山さんはその日、自身のラジオ番組に出演して、機内の様子や心境をこう語っていた。「だんだん雰囲気が悪くなるんだよ。わかるべ? 機内の雰囲気が悪いんだよ。しかし、皆苦労していますから待ちましょう。『旅は道連れ』ですから、一緒に旅行を終えましょう」。そう言って歌ったのだという。

ネットに投稿された動画には、5万を超える「いいね」が寄せられ、「神対応」と松山さんの気配りをたたえた。

ウエンツ瑛士「いやぁ、幸せな時間ですね、乗り合わせた人は。また、新千歳空港というのがいい。帰る人は思い出になる」

ロバート・キャンベル「歌い方も子守歌のように優しく歌っていた」