米韓合同演習始まる、北朝鮮「核戦争への準備」

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[ソウル 21日 ロイター] - 北朝鮮の核兵器開発を巡る緊張が高まる中、米韓両軍によるコンピューター・シミュレーションの合同演習が21日始まった。北朝鮮はこれが核戦争への準備だと批判している。

韓国の文在寅大統領は各大臣に対して「朝鮮半島で軍事的な緊張を高めることは全く意図していない。演習は毎年行われており、防衛的なものだ」と述べた。「平和維持のための取り組みを北朝鮮は大げさに捉えるべきでないし、軍事演習を口実に事態を悪化させるような挑発は止めるべきだ」と付け加えた。

一方北朝鮮は軍事演習が侵略に向けた準備だと主張。過去には演習に対する怒りを表明するためにミサイルを発射するなどの行動に出ている。

北朝鮮は核兵器や、米国本土に到達可能なミサイルの開発を急速に進めており、域内の緊張が高まっている。

国連安全保障理事会の制裁は北朝鮮の態度を変えるには不十分であるようだ。共同通信が入手した安保理北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書によると、北朝鮮が「意図的に間接的な手段を通して」制裁を逃れていたことが分かった。また、制裁対象になっている項目の輸出で2月以降の半年間、約2億7000万ドルの収入を得ていたことも判明した。

北朝鮮が7月にに実施した2回の大陸間弾道ミサイル発射を受け、国連安全保障理事会は8月5日に追加制裁の決議を全会一致で採択した。これにより年間30億ドルに相当する同国の輸出の3分の1を削減できるとの試算だ。