このうぐいす色の砂壁にときめくほどの和マニアではないため、漆喰、塗ります!

筆者が2015年冬に購入、2016年の雪溶けを待って移り住んだ、超格安中古住宅(平屋です)。

値段の割には内装もきれいで、大規模なリフォームはまったく必要ありませんでした。

室内は和室で、うぐいす色の「砂壁」でした。

この壁なんですが、先住者がいろいろな何かをぶつけたらしく、ところどころ砂壁がハゲて、下地の石膏ボードがのぞき見えていました。

住むぶんには問題ないのですが、とにかく見栄えが悪い!

そこで、自分でなんとかしようと思い、たどり着いたのが「漆喰」です。

■昔からあるのに、なぜかみんなよく知らない「漆喰」

「漆喰」を選んだのには、ワケがあります。

まず最初に思いついたのは、壁紙を貼ることでした。しかし、壁紙を自分で貼るのは、なかなか面倒臭いのです。

しかも、砂壁が剥がれてこないように下地材(シーラー)を塗らなければいけません(※漆喰の場合も、時に必要です)。

なにより、貼るのに失敗したらやり直しが効かないし、重ねた部分がズレると見栄えが悪くなってしまいます。

june. / PIXTA

その点、漆喰は重ね塗りができて、失敗しても上から塗り直すことができるのが、大きなポイントとなりました。

そして漆喰には、調湿効果や耐火性、脱臭効果、防カビ性、接着剤などの揮発成分が出ないので敏感肌にやさしいなどなど、たくさんのメリットがあるのです。

壁材として5,000年以上使われているという、長い歴史にも安心感がありますね。

調湿効果は、漆喰より珪藻土の方が高いといわれていますが、安価なものは固めるための接着剤が大量に含まれている場合もある、

という情報をネットで見て心配になり、候補から外してしまいました。

■塗りやすさと価格、どちらを優先する?

HAKU-No1 / PIXTA

DIY用の漆喰には、有名なのだと日本プラスターの「うま〜くヌレール」という商品があります。

日本プラスターは、漆喰を作って80年以上の老舗で、誰でも簡単に塗ることができる漆喰を開発した会社です。

水を加えてコネコネする必要がなく、フタを開けてすぐに塗ることができるという優れもの。

ホームセンターでも売られているので入手しやすいし、初めての漆喰塗りにはベストな商品かと思います。

とはいえ、18kgで1万円以上と、なかなか高額なのです!

これでは、広い面積を塗るには、莫大なコストがかかってしまいます。

アンチ貧乏DIYの先鋒アイテム?といってよいでしょう。

アオサン / PIXTA

う〜ん、う〜んと長考の末、筆者がたどり着いた漆喰は、畑中産業の「大和しっくい」でした。

この漆喰はAmazonでもポチッと購入でき、20kgで3,000円以下という、超コスパが高い一品なのです。

20kgは漆喰の粉の量で、水を混ぜて練ると16畳ほどある部屋の壁を塗ることができちゃいます。

それではさっそく、我が家にある仏間に漆喰を塗っていきたいと思います。

■漆喰は、案外簡単に塗ることができる!?

左は100均ショップのマスキングテープ。右はホームセンターで売られているマスカー(ひとつ数百円)

漆喰もそうですが、何かをどこかに塗る前には「養生」という下準備が必要です。

いわゆる、余計なところにペンキなどがくっつかないようにする、覆い(マスキング)の作業です。

養生に必要なものは、「マスキングテープ」に「マスカー」、「ビニールシート」など。

マスカーは、マスキングテープにひらひらの透明なポリエチレンシートがついたものです。

新聞紙や段ボールでも代用できますが、マスカーがあると便利です。

コンセントがあれば、カバーを外しておきます

マスカーは、漆喰が垂れる・飛び散ることが予想される、下の方に使います

マスキングテープは、重力が反転しない限り漆喰が垂れてこない、上方に貼ります

マスカーとマスキングテープを貼るのは、けっこう面倒な作業なんです。

高いところにマスキングテープを貼るには、背伸びしてしばらく腕をあげていなければいけません(脚立を使えばラクです)。

とても疲れます。

でも、省略するとハミ出したり垂れたりした漆喰があちこちについて大変なことになるので、しっかり養生しておくと仕上がりが断然違います。

■しっとり固めのプリンくらいが理想!? さあ、漆喰を練りましょう!

漆喰練りにあると時間短縮になる、電動ドリルとAmazonで買った六角軸ペイントミキサー

肝心の、漆喰を練る作業を忘れていました。

水を張ったバケツに、少しずつ粉末状の漆喰を入れてかき混ぜていきます。

漆喰は、最初はサラサラ、だんだんドロドロになって、最終的には、逆さにしても垂れてこないほどの柔らかさになるまで練るのです。

大きなバケツ3分の2程の漆喰を、この柔らかさになるまで手(棒を使って)で混ぜていくと、1時間程度かかってしまうのです。

時間短縮の新兵器は、電動ドリルと六角軸ペイントミキサー。

ペイントミキサーは、電動ドライバーに取り付けられるように六角軸となっています。

うま〜くヌレールなら、この作業は不要となります。値段を取るか、時間を取るか?

漆喰の柔らかさは、ペンキのようにサラサラではなく、しっとり固めのプリンくらい。

最初は、この柔らかさの度合いが分からないと思うので、小さいサイズの「うま〜くヌレール」をひとつ買ってみるといいでしょう。

(でも、だんなさん、5kgでも4,000円以上しますよ!)

本当に、え?ってくらい、固めなんですよ。

練り終わった漆喰は、半日くらい寝かせておくと、粉が馴染んできて、なおしっとりとし、扱いやすくなります。

急いでいるなら、経験上、練ってすぐに使っても大丈夫なようです。

それでは、漆喰を塗っていきましょうか!(続きます)