ドイツ2部とはいえ、ウニオンは伝統と実績のある古豪クラブ。内田も「その野心とビジョンに共感した」と語る。(C)Getty Images

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 7シーズンを過ごしたシャルケ04に別れを告げ、ブンデスリーガ2部の1FCウニオン・ベルリンへの移籍を決めた内田篤人。新天地となるドイツ首都の古豪は、はたしてどんなクラブなのか。
 
 母体となるクラブの創設が1906年と古い歴史を誇り、1966年に現在のクラブ名に変更され、東西分裂時代の旧東ベルリンで産声を上げた。東ドイツ・リーグ時代は1部と2部を行き来し、国内カップで一度優勝実績がある。
 
 ドイツ統一後はブンデスリーガに編入され、現在に至るまで1部昇格は果たせていない。だが2009-10シーズンに2部再昇格後は安定した成績を残し、ここ数年は盤石な経営基盤を築き、着実にチーム力を高めてきた。そして昨シーズンは4位と過去最高の順位で終えている。
 
 クラブ史上初のブンデス1部への昇格を果たすべく、クラブは2016年4月にイェンス・ケラー監督を招聘。2014年秋から2年間に渡ってシャルケを指揮した戦略家で、当然、内田との信頼関係も厚い。
 
 チームは2017-18シーズンの3節を終えて2勝1分け(5位)と好スタートを切った。今夏は内田やMFアカキ・ゴヒア、MFマルセル・ハーテルら7名の新加入選手を獲得し、スカッドの底上げに成功している。主軸は、兄のトニがレアル・マドリーでプレーする主将のMFフェリックス・クロースをはじめ、エースFWのセバスティアン・ポルター、屈強CBトニ・ライストナーらが担う。
 気になる内田のライバルは、オーストリア代表歴もあるクリストファー・トリメル。189センチの大型右サイドバックで、フィジカルを前面に押し出した上下動が魅力だ。

 内田とは明らかにタイプが異なる。昨シーズンのリーグ戦で33試合に出場しているレギュラーながら、彼をバックアップする人材を欠いたままで、今夏の強化ポイントのひとつとなっていた。ただ経験と実績では内田が上回っており、シーズンを通して定位置を争うことになるだろう。
 
 本拠地は2万2000人の収容力を誇る「アン・デア・アルテン・フェルステライ」。ドイツ国内でも屈指の熱狂的なサポーターが、スタジアムのボルテージを高める。チームのニックネームは「Die Eisernen (鉄)」だ。

 同じくこの夏、浦和レッズからドイツ2部のインゴルシュタットに移籍したのが関根貴大。内田とのマッチアップが楽しみだが、すでに2部開幕節で両チームは対戦済み(関根の加入前でウニオンが1-0で勝利)。次回は18節(12月17日)、ウニオンの本拠地で開催される。

 そのインゴルシュタットには20歳のMF渡辺凌磨がおり、ザンクトパウリには長期離脱中の元日本代表FW、宮市亮が籍を置く。彼らとの対戦も楽しみだ。