21日、韓国の養鶏場の卵から殺虫剤成分が検出された問題で、韓国政府が全国の養鶏場について調査した結果、世界的に使用が禁止された農薬「ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)」が一部施設で検出されたことが明らかになった。資料写真。

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2017年8月21日、韓国の養鶏場の卵から殺虫剤成分が検出された問題で、韓国政府が全国の養鶏場について調査した結果、世界的に使用が禁止された農薬「ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)」が一部施設で検出されたことが明らかになった。韓国経済新聞などが伝えた。

韓国の畜産当局によると、今月15〜17日に行われた国立農産物品質管理院の養鶏場全数調査で、慶尚北道(キョンサンブクド)地域のエコ認定農場2カ所の卵からDDT成分が検出された。DDTは人体に吸収されたると、がんや感覚異常、まひ、けいれんなどを引き起こす可能性がある猛毒性の物質。安価で速やかに害虫を駆除できることから第2次世界大戦以降、世界的に広く普及したが、1960年代にDDT散布が生態系を破壊するという事実が明らかになり、米国では1972年、韓国では79年から使用が禁止されている。

韓国政府は18日、全数調査結果の発表の過程で「DDT検出の事実」を公表せず、むしろ該当する養鶏場に適合判定を下して鶏卵市場での流通を許可していたことも明らかになった。農産物品質管理院の関係者は「DDT検出量が残留許容基準値(1キロ当たり0.1ミリグラム)以内だったため、安全性に問題がないとみて適合判定を下した」と釈明している。

一方で、韓国政府はこれまで、フィプロニルなど他の殺虫剤成分は残留基準値以下であっても不適合判定を下して農場名などを公開していたたため、DDTでの対応は「つじつまが合わない」との指摘が出ている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「卵が農薬の塊だったなんて…」「これを何十年も国民が食べてきたという事実が衝撃的」「使用自体30年以上も禁止してきた農薬なのに?なんで基準値がゼロじゃないの?」などショックを隠せないといったコメントが多く、政府や国に対し「これが国なのか?」「農林畜産食品部と食品医薬品安全処など関係のある公務員は責任を取ってくれ」「エコ認証を下したやつには法的処罰を!」と非難や処罰を求める声が相次いでいる。

この他にも「問題は鶏だけ?。豚も牛も鴨も、何一つ信じられない世の中だ」「疑惑を調査するとあれこれ出てくる」など疑う声も上がっており、中には堂々と「全国民が政府を相手に訴訟を起こしても何も言えないでしょ?」と発言するユーザーも登場した。(翻訳・編集/松村)