「スクールガール・コンプレックス」などフェティシズムを追求した数々の写真集を手がけた青山裕企さん。今回、シャッターを切ったのは、女性の柔らかそうなおっぱいや太ももと戯れる猫の姿。心を奪われた理由を、本人に直撃しました。

「女性を部屋で撮影しているときに、彼女の飼い猫が太ももにひょいっと乗ってきて“あ、猫になりたい”と思い写真を撮りました。でも、猫は太ももを気持ちのいいものだと思わず、マイペースな表情を浮かべている。そのシュールさに強く心を惹かれ、猫自体に興味を持つようになったんです。フェティッシュなテーマを盛り込んでも、猫を入れると雰囲気がとてもかわいらしくなります。見た人からも、太ももやおっぱいに対する意見より、猫のかわいさやシュールさへの高評価が多かった。猫は、とても印象に残りやすく、幅広く愛されている動物なんだと再確認しました。女性にも楽しんでもらえる内容なので、疲れたときに、癒されたり、クスッとしてもらえるとうれしいです」

おっぱい×ネコ

肉球で谷間を押したり、洋服の胸元に入ったりと、おっぱいにじゃれつく猫の姿が盛りだくさん。バストと猫のクールな眼差しの組み合わせがいい。『パイニャン』玄光社 ¥1,300

太もも×ネコ

太ももにぎゅーっと挟まれる三毛や、下で丸まる黒猫、ペロリと舐める白猫…。太ももと猫の柔らかな絡み合いを撮り下ろす。『ネコとフトモモ』新潮社 ¥1,000

あおやま・ゆうき これまでに56冊の著書を刊行。台湾や韓国でも翻訳版が出版されるなど、世界的に活躍中。

※『anan』2017年8月16・23日号より。取材、文・重信 綾

(by anan編集部)