21日、慰安婦の呼称を「性奴隷」に改めようとの主張について、中国婦女報がこの主張への支持を呼びかける記事を掲載した。写真は南京利済巷慰安所旧跡陳列所。

写真拡大

2017年8月21日、慰安婦の呼称を「性奴隷」に改めようとの主張について、中国婦女報がこの主張への支持を呼びかける記事を掲載した。

同紙はまず、慰安婦問題を取り上げた中国のドキュメンタリー映画「二十二」が今月公開されたことを受け、慰安婦関連報道が一気に増えたと指摘。ある記事がネットユーザーの批判を浴びる中、「慰安婦」という呼称に「日本語から来た呼び名。概念上、性暴力の罪から逃れようとするものではないか」と疑問の声が寄せられたことを説明する。

これに続けて同紙は「慰安婦制度は戦前、戦中に日本政府や日本軍が各国の女性を日本軍の性奴隷とした制度。被害者は計40万人に上り、中国の女性は20万人、朝鮮半島の女性は18万人を占める」とし、「慰安婦には身体の自由がなく、抵抗しようものなら命を失う危険さえあった。日本の軍人の性奴隷とされた動かぬ証拠があるにもかかわらず、日本政府は『アジアの女性を強制的に慰安婦にしたという説は証拠に欠ける』と主張」「抗議を受けた日本は韓国、フィリピン、シンガポールなどの女性を慰安婦にしたことに異なるレベルでの謝罪や賠償の意思を表明したが、中国に対しては沈黙と回避の態度を取っている」などと説明。日本政府が賠償を拒否する理由として「『慰安婦になったのは強制ではなく自発的な行為』との考え方が日本側にある」ことを挙げ、日本の辞書の「慰安婦」に関する記述に触れた上で「われわれが理解する『慰安婦』と日本が理解している『慰安婦』は同じ意味ではない」と指摘する。

同紙は「われわれの考え方は『慰安婦制度は戦中に日本政府が組織した反人道的な罪』というものだが、日本側はこれを認めていない」と述べ、2012年12月に南京大学南京大虐殺史研究所所長が「慰安婦の呼称を性奴隷に改めるべきだ」と提唱したことを紹介。「『慰安婦』は日本軍の立場から見た呼び名であることがその理由だ」と説明し、「『性奴隷』という呼称は虐げられた女性たちが被害者であるということを強調するものだ」と訴えた。(翻訳・編集/野谷)