【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は、定例の韓米合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)が始まった21日午後まで同演習に言及せず、米国に対し通常と変わらない非難を続けた。

 朝鮮労働党の機関紙、労働新聞はこの日、「われわれは選択した道を最後まで進む」というタイトルの論説で「米国はすぐにも自分たちがどのような相手と向き合っているのかはっきりと悟らなければならない。米国のばかげた威嚇と虚勢が通じる国は他にある」と主張した。

 また「自衛的な核抑止力を交渉のテーブルには絶対に乗せない」とし、「米国の反共和国敵対視政策と核の脅威が続く限り、国家の核武力強化の道から1歩も退かないというわが1000万国民の鉄の意志が時間が経つほど固まっている」とこれまでと同様の立場を繰り返した。

 しかし、労働新聞はUFGについては何の反応も見せなかった。

 北朝鮮の対韓国宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」は18日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に1960年代に在韓米軍で勤務し、北朝鮮に亡命した米国人ジェームス・ドレスノク氏の2人の息子のインタビュー映像を掲載し、米国を非難した。

 ホン・スンチョルという北朝鮮式の名を名乗る長男は「敵がわれわれに対する射撃を行えば、われわれはこの機会を絶対に逃さずに米国という地をこの地球上から永遠になぎはらってしまうだろう」と威嚇した。

 次男のホン・チョルも「われわれは誰からの制裁や戦争の狂気にも屈服するような国ではない」と主張した。

 一方、北朝鮮の公式機関もUFGについて直接的な反応を示さなかった。

 北朝鮮は昨年はUFG開始前日に祖国平和統一委員会の報道官の声明を、演習当日には軍総参謀部・外務省報道官の声明と談話を立て続けに発表し、非難を繰り広げた。2014年には演習前日に総参謀部報道官の声明を、当日には外務省報道官の声明を通じて演習を非難した。

 しかし、15年には公式の反応を見せず、演習開始翌日に労働新聞などのメディアを通じてのみUFGを非難した。