米宇宙開発企業スペースXの公式サイトより

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(ロサンゼルス 21日 中央社)台湾初の純国産高解像度地球観測衛星「福衛5号」(フォルモサット5号)は25日に打ち上げられる。米国の航空宇宙産業で活躍する台湾出身のエンジニアらは、台湾の宇宙開発の未来に期待を寄せている。

米航空宇宙局(NASA)に在籍する頼常青氏は、台湾の宇宙計画が発展していくには、福衛5号によって築かれた基礎をもとに、「市場の隙間とニーズを考慮し、自身の位置づけを見つけていくことが必要だ」と話す。

2012年8月に火星に着陸した探査車「キュリオシティー」のプロジェクトチームで副チーフエンジニアを務める劉登凱氏は、世界各国が人工衛星の開発に乗り出している現状に触れ、台湾はより高性能な製品の開発に尽力するだけでなく、重要部品のプロバイダーになる方向性も考慮しうると指摘。台湾は宇宙専用パソコンや恒星追跡器、ソフトウェア、撮影技術などを供給可能だと説明した。

キュリオシティーの操作を担当する厳正氏は、台湾は人工衛星を製造する大部分の技術を獲得したからには、今後はより前衛的な方向性を試みてもいいのではないかと話す。例として、宇宙ゴミの回収や宇宙空間で故障した人工衛星の修理などを専門に行う衛星の開発を挙げ、「これは台湾が検討していく価値がある」と語った。

福衛5号は軌道に乗った後、2日ごとに台湾の上空を通過する。広範囲の高解像度画像が撮影可能で、災害時の救援に活用される予定。

(曹宇帆、朱則イ/編集:名切千絵)