チェリーサンド

写真拡大

旅行シーズンは、知人からおみやげをもらう機会も多いはず。そのおみやげ、どんなところで買ってるんだろう? そこでこの夏、有名みやげをわざわざ現地へ買いにいく贅沢(?)な旅にチャレンジ! 青春18きっぷを使ってお得に、のんびり楽しんでみよう。まずは東京からスタートし、福岡を目指す。

バターフィナンシェ

■ 【1日目 8:00】まずは新宿駅で「JR東⽇本おみやげグランプリ」総合グランプリ受賞のフィナンシェを手に入れる!

朝8:00、まず訪ねたのは、東京・新宿駅NEWoManのエキナカにある「バターバトラー」。世界中の厳選したバターを使い、一般的なお菓子のようにバターを脇役にはせず「主役」としたスイーツを展開する。

ここの看板商品「バターフィナンシェ」(4個入り/864円ほか)は、17年初夏に実施された「みんなが贈りたい。JR 東⽇本おみやげグランプリ」で、1都16県計128種類に及ぶおみやげの頂点に立った注目のお菓子。スイス産発酵バターとフランス産ゲランドの塩を使用し、表面はカリッと、中のメープルシロップが染み込んだ生地はしっとりとして絶品!

エキナカは8:00から営業なので、開店直後に購入し、次は横浜へ向かおう。

■ 【1日目 10:00】横浜の「えの木てい」で、おしゃれ&贅沢なチェリーサンドに感激!

新宿駅8:27発で湘南新宿ラインを利用、横浜駅で乗り換えJRでの最寄り・石川町駅へは9:13着。朝10:00オープンなので、買ったばかりのフィナンシェを食べながら少し待とう。「えの木てい」は、かつて外国人居留地だった山手に残る数少ない西洋館の1つを生かした店舗。ここで人気のみやげが「チェリーサンド」(1個249円、6個入り1652円)だ。さっくりとしたサブレに、ダークチェリーとクリームを挟んだ名物。クリームがほんのり甘いチェリーの風味とマッチした贅沢な味わいだ。夏季は要冷蔵なので、食べてしまおう。

次は名古屋へ。ここから長旅が始まる!

■ 【1日目 17:30】6時間の電車移動の末に手に入れた、名古屋「坂角総本舖」の海老せんべいは心に沁みる!

11:04に石川町駅発とすると、名古屋駅到着は16:58。横浜駅からは5本の電車を乗り継ぐ長旅だ。名古屋のお目当て「坂角総本舖」の営業時間は平日なら19:00まで。急がないと閉店してしまう!

地下鉄に乗り換え、名古屋市東区の同店へ向かう。ここで手に入れたいのは、名古屋名物の海老せんべい「ゆかり」。とくに写真の「ゆかり黄金缶」(10枚入り918円〜)は、金色に輝く華やかなパッケージ。「金鯱」に代表する名古屋の歴史を象徴し、表面のイラストには名古屋城と徳川家康公の姿が描かれている。1枚に海老を7尾も使用しているという。

6時間の電車旅の末に手に入れた海老せんべいは、ひときわ心に沁みる味。次は京都だ。名古屋駅18:50発、米原で新快速に乗り換え京都駅21:12着。店は閉店しているので一泊することに。ここまで正規運賃だと9,100円強。差額を宿泊費に充てよう。

■ 【2日目 12:00】さすが京都!「あのん」で、和洋が融合した新感覚あんこスイーツに驚く!

京都のお目当ては「京都祇園 あのん 本店」(京都市)のあんぽーね(1620円・5個入り)。つぶあんとマスカルポーネチーズを使った自家製クリーム、もなかの皮の3つがセットになっており、あんとクリームを好みで入れて味わうスイーツだ。優しい甘さの餡とほどよいコクのあるクリームが一体となり、和洋が融合した斬新な味わいとなる。甘さを引き立てるための絶妙な塩加減に、あんこ職人の巧みな技を再認識。

同店は平日の場合12:00からの営業となるので、ゆったりしたスタートとなった。次は大阪へ。京都13:00発、新快速で大阪13:28着。

■ 【2日目 14:00】おなじみ「蓬莱の豚まん」は、あえて大阪・難波の本店にて購入!

関西圏のターミナル駅にはどこにでもある「蓬莱」だが、それゆえあえてここでは本店での購入にこだわりたい。地下鉄御堂筋線で、難波の「551蓬莱 本店」へ。豚まん6個入1,020円は、粗切り豚肉と、甘みの強い淡路産タマネギが旨さの秘密。豚肉は、ウデ・モモ・バラの3種類をミックスさせ、ジューシーな味わいに。肉の旨味が強く、期待を裏切らない旨さだ。

大阪駅14:45発で、三ノ宮駅15:06着。

■ 【2日目 15:30】神戸のレトロな教会リノベーションカフェで、ドイツ風のパイを購入!

神戸「フロインドリーブ」の名物は、大ミミ(ミックス)5枚入り(2052円)、小ミミS(648円)。ドイツ語で豚の耳という名前の伝統的な焼き菓子「シュバイネオーレン」をミミという名前で販売している。バターの風味が香り、砂糖をまぶしたパリパリの表面と全体のサクサク生地の食感もいい。

店舗は、由緒ある旧神戸ユニオン教会をリノベート。港町らしいハイカラな雰囲気が印象に残る。

三ノ宮駅16:23発となるが、この日のうちに福岡には到着できない。行けるだけ行って2泊目だ。22:22に山口県の岩国駅着。明日はいよいよゴール!

■ 【3日目 12:30】旅の最後を飾るにふさわしい 「東雲堂」の二○加煎餅でフィニッシュ!

「にわかせんぺい本舗 東雲堂」(福岡市)の博多駅マイング店舗は、朝9:00からの営業。だが岩国からは遠い。7:17発の普通列車でスタートし、はやる気持ちを抑えつつ小倉駅で快速に乗り換え、12:22博多着。早朝の出発だが、お昼を回ってしまった。

「二○加煎餅」(小・16枚入・1枚包装、648円)は、たれ目が印象的なユーモア溢れるせんべい。博多の郷土芸能として親しまれている、博多弁丸出しの軽妙な会話が特徴の笑劇「博多仁和加」のお面をモチーフにしている。九州産の上質な小麦粉を使ってサクッと仕上げられた素朴な味わいは、いつ食べても飽きることがない。

それぞれの地で愛される手みやげを巡る旅。各地の歴史や文化が反映されていることを改めて実感する有意義な旅だった。二○加煎餅を食べながら、旅を締めくくろう。

※売切れの場合もあります。ご了承下さい。また時間は目安です(8/28〜30の設定)。曜日や交通事情により変更になる場合があります。実際に旅行される場合は必ずご確認下さい。地下鉄は別料金です。

【関西ウォーカー】