シャビの退団以降、キャプテンとしてチームを牽引してきたイニエスタ。引退後のキャリアを想定して、他リーグへ挑戦するという選択も視野に入れているのかもしれない。 (C) Getty Images

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 この夏、どこか晴れない思いばかりのバルセロナのサポーターの不安をさらに煽る一言が、キャプテンのアンドレス・イニエスタの口から飛び出した。スペイン代表MFが退団を検討していることを示唆したのだ。
 
 バルセロナの下部組織出身で、2015年にシャビ(現アル・サッド)が退団してからは主将も務めるイニエスタ。だが、現行の契約は2018年6月までと、あと1年になっており、この夏はユベントスやインテルからの関心も報じられてきた。
 
 バルサを離れることも選択肢にあるのか? スペイン紙『エル・パイス』のインタビューでそう問われたイニエスタは、「実際まだ契約を延長していない」と回答。バルサで続けることが当たり前だった以前とは状況が違ってきていると明かした。
 
「自分が知らなかったたくさんの感情を感じてきたんだ。ただ、それは普通のことだと思う。3年前には間違いなく想像もしなかったシナリオだ。以前は考えなかったけど今は未来を考えているというところかな」
 
 今夏の移籍市場でネイマールをパリ・サンジェルマンに引き抜かれたバルサは、スペイン・スーパーカップで宿敵レアル・マドリーに2戦合計1-5と完敗。ジェラール・ピケが、「この9年間で初めて彼らに劣っていると感じた」と脱帽したほどの屈辱を味わった。
 
 補強動向も現状は芳しくない。ネイマールの後釜としてリバプールのフィリッペ・コウチーニョとドルトムントのウスマンヌ・デンベレを狙うも、移籍マーケット閉鎖が迫る現段階においても獲得できていないのだ。さらに、ここにきてマンチェスター・シティが3億ユーロ(約384億円)の契約解除金を支払い、リオネル・メッシを獲得するという噂も浮上している。
 
 いずれもバルサ・サポーターにとっては、喜ばしくないニュースが続いている今夏。イニエスタの発言も、その一つに含まれるだろう。
 
 2002年にトップチームデビューを飾って以来、リーガ・エスパニョーラ優勝8回、チャンピオンズ・リーグ優勝4回をはじめ、合計31個のタイトル獲得に貢献し、バルサの黄金期を支えてきたイニエスタ。だが、33歳のベテランは年齢的な衰えもあり、昨シーズンのリーガでの先発出場の機会がわずか13試合と、以前のような絶対的な存在ではなくなってきている。
 
 それだけに当人は、恩師ジョゼップ・グアルディオラがそうであったように、第二のサッカー人生も考えて、愛するクラブを離れて、他国で己を磨くというプランを思い描いているのかもしれない。今夏はともかく、契約切れの来夏には新天地を求めるか。