本拠地デビュー戦では5ゴールに絡む大活躍だったネイマール。試合後には、古巣の経営陣へ痛烈な批判を浴びせた。 (C) Getty Images

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 誰もが驚いた移籍の理由のひとつは、フロント陣に対するフラストレーションだったようだ。現地時間8月20日、パリ・サンジェルマンに所属するネイマールが、古巣であるバルセロナの首脳陣に対して怒りを露わにした。
 
 同日にネイマールはパリSG移籍後、初の本拠地パルク・デ・プランスでトゥールーズとの一戦に臨み、6-2というゴールショーの主役となった。1点をリードされた31分に味方のシュートのこぼれ球に詰めて同点弾を決めると、35分にアドリアン・ラビオの逆転弾をアシスト。さらに75分にはPKを獲得し、エディソン・カバーニのゴールをアシストした。

 87分にもCKからライナー性のボールを蹴り込み、レーバン・クルザワのバイシクルシュートを華麗にアシストしたネイマールは、92分に自らそのゴールショーを締めくくる。
敵ペナルティーエリア内でボールを持ったネイマールは、果敢に仕掛けて、自身を取り囲む相手DFを翻弄。最後は左足でゴール右下へと冷静に流し込んだのだ。
 
 パリSGのサポーターの前で、6ゴール中5ゴールに絡む千両役者ぶりを発揮したネイマールは試合後、「とてもハッピーだし、リラックスできている。フィジカル的にも良くなってきたし、まだまだ改善できるよ」とポジティブに振り返った。
 
 さらにテンションが上がっていたことも手伝ってか、ネイマールは古巣に対して言及した。『ESPN』が伝えている。
 
 今月3日にパリSGが契約解除金の2億2200万ユーロ(約284億円)を支払い、バルサを飛び出したネイマール。急転直下の移籍決定とその振る舞いからバルサ・ファンには「守銭奴」と非難され、同クラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も、「ネイマールは出ていきたがっていた。バルサの一員として相応しい行動ではなかった」と苦言を呈していた。
 
 しかし、当人はこの会長をはじめとするバルサ・フロント陣に対して、「失望している」と語り、次のような言葉を吐き捨てている。
 
「僕はバルサの会長をはじめとするフロントに失望している。本当に残念に思うよ。クラブにいるべき人間じゃない。僕はバルサでとても幸せな4年間を過ごしたけど、それはあの人たちとじゃない。バルサは彼らよりずっと価値のあるクラブだ」
 
 さらにネイマールは、「バルサには多くの友人がいる。かつてのチームメイトが不幸になっているのは悲しいね。クラブが良くなることを願うけど……」と、古巣を気に掛けるコメントも残している。
 
 バルサ側からすれば、余計なお世話とかもしれないが、ネイマールが指摘する通り、フロント陣のここ最近の振る舞いには厳しい声が飛んでいるのも事実だ。20日には英紙『サン』が、経営陣に不満を抱くリオネル・メッシが昨夏にマンチェスター・C行きを真剣に検討していたと報道。そのクラッキにはここにきて再び、イングランド行きの噂が浮上してもいる。
 
 ネイマールに悪役として名指しされてしまったバルサ・フロント陣。はたして、その汚名を返上できるのか? まずは自軍ファンを落ち着かせるためにも、ネイマールの後釜として狙うフィリッペ・コウチーニョとウスマンヌ・デンベレの獲得を急ぎたいところだが、リバプールとドルトムントとの交渉は難航している。