中国・四川省北部の九寨溝で8日にマグニチュード7.0の地震が発生した。13日までに25人が死亡したほか、被災地では多くの家屋が倒壊するなど、大きな被害が出た。(イメージ写真提供:写真AC)

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 中国・四川省北部の九寨溝で8日にマグニチュード7.0の地震が発生した。13日までに25人が死亡したほか、被災地では多くの家屋が倒壊するなど、大きな被害が出た。

 九寨溝は世界自然遺産にも登録されている観光地であったため、多くの観光客が被災したが、そのなかには日本人観光客も含まれていた。日本は地震の多い国であるため、日本人は九寨溝で被災した際にも比較的冷静な対応ができたようで、中国メディアの北京時間はこのほど、「日本人被災者の対応は中国人が学ぶべきものだ」と伝えている。

 記事は、日本国内で報じられた日本人親子の被災時における行動を紹介。それによると、日本人親子は地震発生時に宿泊先の部屋で休んでいたというが、地震発生直後、すぐにベッドの下に身を隠し、地震がおさまってから家族に電話をかけて身の安全を知らせたという。その後、一度は避難所へ向かおうとしたものの、山崩れのような音を聞き、夜道を歩くのは危険と判断し、付近の駐車場でしばらく待機した。その後、日本人親子はホテルの付近にいたほうが何かの時に連絡が取りやすいと判断し、ホテル付近に戻ったところで救助されたという。

 記事は、「地震が起きたからといってすぐに逃げ出さず、家族に安否を伝え、夜道を歩くのは危険と判断し、安全な場所で救助を待つという日本人親子の一連の行動は明らかに訓練の賜物である」とし、防災訓練を受けたことがなく、防災の知識もない中国人には到底できない行動だったと指摘した。

 中国ではこれまでにも地震発生直後の正しい対応について議論されてきたと指摘する一方、「屋内にいる時に地震が起きた場合は、揺れが収まるまで屋内で身を隠すのが正しい」とする一方、今回の被災者のなかには地震発生に驚き、レジの現金を持ち出して一目散に逃げた中国人店員もいたと紹介。地震発生時は現金などに構っている暇はないはずで、それよりもまず命を守ることが大事だと論じた。

 続けて、日本は地震災害が多い国だとはいえ、日本人の防災意識の高さは「中国人とは比較にならない」とし、幼少の頃から防災訓練に取り組んでいる日本人に見習い、中国も国民の防災意識の向上に取り組むべきであると指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:写真AC)