インド西部モルビの工場で生産されるトイレ(2016年11月18日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インド北西部ラジャスタン(Rajasthan)州の裁判所は18日、家にトイレを設置しない夫との離婚を申請していた妻の訴えを認める判決を下した。妻は屋外での排泄を余儀なくされ、5年間の結婚生活は残酷で耐え難いものだったという。

 ラジェンドラ・クマール・シャルマ(Rajendra Kumar Sharma)判事は、屋外で排泄するのに暗くなるまで待っている村落の女性たちは、往々にして身体的苦痛に耐えていると指摘した。

 離婚を申し立てた女性の弁護士がAFPに語ったところによると、判事はインドの重大な健康問題である屋外での排泄について、恥ずかしい行為であるだけでなく、女性に排泄のための安全な環境を認めない拷問だと判断したという。

 インドで離婚が認められるのは、結婚生活における残虐行為、暴力あるいは金銭の不当な要求などの証拠が裁判所で示された場合のみ。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、インドの人口の半分近くにあたる約6億人が屋外で排泄している。

 インドでは携帯電話の普及率が90%なのに対し、トイレの普及率は全世帯の70%ほどだ。

 ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は2019年までに全世帯にトイレを設置することを公約に掲げている。
【翻訳編集】AFPBB News