RADWIMPSに続け!? ロック・バンドのヒットを狙うUNISON SQUARE GARDENとSEKAI NO OWARI【Chart insight of insight】

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 この連載で何度か紹介している通り、昨年はロック・バンド系の躍進が目立った。とくにRADWIMPSやback numberなどが顕著な例だが、いずれもキーワードはロングセールス。アイドルのように一気にセールスを上げるのではなく、じわじわと売り続けるのが成功の秘訣である。

チャート表(全2枚)

 そんな昨年の成功例に続きそうな楽曲が、今年もいくつか表れているが、今週のチャートでいえば4位まで上昇してきたUNISON SQUARE GARDENの「10% roll, 10% romance」だ(【表1】)。USGの恒例とでもいえる強力なアニメ・タイアップがついていることもあり、セールスポイントで一気にチャートインしたといえるが、ラジオでのオンエア回数も今週は8位まで上昇(緑のグラフ)。メディアでの注目度が高いことが伺える。あとは、タイアップとは別に楽曲がどこまで独り歩きしていくかが鍵を握るだろう。

 同様に、今週7位にチャートインしているSEKAI NO OWARIの「RAIN」も、ロングセールスに近い存在だ(【表2】)。こちらも映画『メアリと魔女の花』の主題歌という、強力なアニメ・タイアップがついている。いわゆるテレビのアニメよりも客層が幅広いことも、売れ続ける可能性を感じさせるし、実際7/3付で7位になってから、8週連続でベスト10入りしていることも、さらなるロングセールスを期待してしまう。また、ルックアップ(CDのPCでの読み取り数)も下降することがないのは、レンタル中心に幅広く聴かれている証拠で、その期待をさらに助長させてくれる(オレンジのグラフ)。

 いずれも、ロック・バンドとしては確固たる地位を築いてきたが、いわゆる「代表曲」を更新できるかは、今後どこまで伸び続けるかにかかっているのだ。text bu 栗本斉